須坂市H様邸~施工:坂田木材株式会社~ を訪問。
大工さん3人で木工事の真っ最中!
2世帯住宅で和室が3部屋あります。
化粧となる柱には緑色のカバーがかかっています。
お盆期間中に一度お邪魔しましたが、あれから1か月。 サッシが取りつき、壁下地がほぼほぼ。
断熱工事(セルローズファイバー吹込み)と平行して、室内の仕上げ工事が始まっていました。
ひのき無節の羽目板が天井に張られていました。
しっとりとした、上品な仕上げです。
天井に板を貼ることは、昨今の住宅ではあまり見かけなくなりましたが(だいたいクロスのようですね)、坂田木材はじめ、私どもRebornもかなりの確率で板張りの天井を採用、お客様に大変好評です。
ちなみに、完成見学会などで、初めてその空間に入ると、人はどこを見るか?
たいていの方はまず天井を見上げることが多いですね。
そのあと壁をぐるりと。最後に床を見る。
天井に板を貼ると、いかにも「木の家」といった感じに仕上がります。
天井は直接手を触れることがありませんから、汚れもつきにくく、基本的にはメンテナンスを必要としません。
クロスは手っ取り早く、安く仕上げることができますが、次第に継ぎ目がはがれ、いつか張り替えたくなるものです。
木の天井は一生もの。そういって過言ではないと思います。
これから家づくりをする方は、ぜひ本物の木を天井に張りませんか?
2階は断熱工事実施中でした。セルローズファイバーのブローイング(圧送、吹込み)。
3人で1チーム。
1名外で車に積んだ圧送機に次々に放り込む。
1名シートを張る。
1名ホースを片手に吹き込んでゆく。
セルローズファイバーは紙を細かく砕いたもの。
マスクは必須です。
今後見えなくなってゆく小屋組み。
さよなら小屋組み。
そしてこの家の屋根をしっかり支えおくれ! (次回この現場に来る際には隠れてしまっているだろうから)
これから仕上げで張られる板はすべて室内に、整理整頓されその時を待っています。
森に生まれ、きこりさんによって地面に寝かされ、製材所で鎧を脱がされ、材木屋さんで長い間寝かされ、 のどがカラカラになったころに再び身を削られ、今まさに再び人々の目に触れようとしている。
それはさながら下積み10年の女優さんが、初舞台を踏むような、晴れやかな、まぶしいステージデビューの時のようではあるまいか。 その姿を、ハラハラどきどき、舞台の片隅で密かにのぞく父親のような心境です。 いけません。また妄想がはたらきすぎました(笑)
外壁の腰壁にも無垢板(杉)が貼られています。
蔵の町、須坂にふさわしい外観を呈することでしょう。
だんだん気温が下がってきました。
完成を心待ちにしている建築主。
それに応えるために現場を采配する現場監督。
そしてこの家を作る職人の面々。
木造の家はそうした現場の一体感も醍醐味の一つですね。
おまけ。大工さんによるの穴埋め作業に見る、そののこぎりの切れ味。
2016.9.21 Reborn塩原
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