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4つの肝

2019.10.08|間取り・設計・デザイン
塩原真貴

「最近ブログの文章が短い、どうした塩原?」 とお気づきの方、 するどいです。 実は資格試験を10/20に控えており、時間が圧倒的に不足しています。秋の夜長だというのに・・・。

しかしあちこちで進行中の現場にはちゃんと出向いておりますので、建築主のみなさん、ご安心ください。

長野市中越のK様邸は、現在オオイチバン。

これまでたくさんの住宅を造ってきましたが、工務店として設計と施工を行う上で、家づくりでの大きなポイントは全部で4つあると考えています。

「ココが肝」という場面は、どんな仕事でも存在するはずです。

最初の肝はファーストプラン作成時です。

我々設計者は、ここにとても大きなエネルギーを使います(使うはずです)。

まさに白紙の状態から、その土地に、そのお客さんにふさわしい建物を描くのです。

描くのも大事ですが、表現としてプレゼンすることも当然大切なわけで、 ご縁になるのかならないのか、まさにトーナメント戦の準決勝戦の如くです。

2つ目の肝は建て方、と言いたいところですが、現場管理ということでいうと、その(建て方の)準備段階だといえるでしょう。

材料や建材・金物の数量を拾い、発注し、職人の手配・発注、予定をたて、天気を読み、安全かつスムーズに建て方ができるようわゆるダンドリをするのです。その作業量たるや膨大。考えれば考えるほど底なし沼のように時間を費やします。

その家が予定通りに進行するか否か、これで決まる、そういっても過言ではないでしょう。

華やかに見える”建て方(建前)”はその準備の結果に過ぎず、その数週間前の段取り次第です。

あれが足りない、これはどうなってんだ、では現場はシラけるばかりです。

3つ目のキモがこの写真にある下地工事がほぼ終了し、断熱工事に入る直前です。

電気配線が行われ、水道や下水、換気の配管が行われ、 この建物の構造が設計図通りに出来ているか、施工ミスがないか?

ここから先はどんどん隠れてゆきますから、タイミングを逃すとチェックすらできなくなります。

すべては人のやることですから、失敗やミスも当然ありうるわけで、 しかし最終的に責任を背負うのは大工さんはじめ職人さんではないわけで・・・。

そういう気持ちで現場を客観的に、ビビりながら観察しているんです。

一方で2~3週間先に現場で起こるだろう・必要となるだろう材料資材などについて思いを巡らし、立ち止まることなく手配は進めてゆくわけです。

図面と整合しないところや、ある種のハプニングはだいたいこの3つ目のポイントあたりで起こります。

それらに対して長期的にみて最善の対応ができるか、かつ速やかに対応できるか、その対応力がゲンバカントクの命です。

良いとも悪いともいえるのですが、私は現場監督でありながら設計者でもあるので、

良く言えば「即座に判断。即時解決」

悪く言えば「独断的で、客観性がない」

どっちもどっちですが、仕事とは最終的には「責任」だと考えているので、すべてを背負う覚悟で図面を描き、監理もしています。

どうやらこの家も3つ目の肝を通り過ぎ、巡行運転モードに入った感じです。

台風が週末やってくるようです。 それまでに外部に防水シートを張ることができるか。 日が暮れるのがだいぶ早くなってきました。

一方で今月25日上棟予定の家の、重要な第2ポイントを段取りしています。 え? いつ寝てるのかって?

4つ目の肝は、って? 今日はこれにてご免!(笑)

2019.10.8 Reborn塩原

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