長野県某市Kさま宅。
ななめ天井から雨もりがあるので直してほしい、と連絡いただきました。
聞けばもうずいぶん前からあるらしいのですが、 施工した工務店の社長は他界し、建築業界全体に対する不信感もあってか、どこに頼むべきか・・・。
といったところで放置してしまったとのことでした。
「地元の業者はみんなダメ!」
そう思わせてしまった建築業界の悪しき風習。
それは一体何だと思いますか?
大きな吹き抜けで開放的なリビングの再頂部、つまり棟木(むなぎ)付近が黒く変色しています。
斜め天井は、はじめ垂木(たるき)と呼ばれる骨組みがむき出しで、断熱材もなく、 「これ以上仕上げません」と工務店にきっぱりと言われ、 「そりゃないでしょうに!」 と迫り、なんとか施工をしてもらった、薄べニア+胴縁(どうぶち)による格子模様の天井。
さて、あのシミは雨漏りか、はたまた・・・・。
棟木付近に黒い影が・・・。
カビですね、これは。
はい。賢明なリボーンブログリーダーの皆さんは、もうお分かりですね^^
そう、結露です。
屋根上に棟換気がなく、暖かく湿った空気がよどんでこの三角頂部付近によどみ、 冬季、冷たい屋根の裏側にそのよどんだ空気が触れると、結露するのは必至。
さらにその結露水が垂木を伝わり、下部にまでシミが拡大。 そんな感じだと思います。
べニアはあまり湿気を通さない素材ではありますが、防湿シートには全然かないません。
ましてや、その継ぎ目はテープ処理されているわけはなく、断熱材が入っているのかさえも怪しい・・・泣
屋根断熱は、屋根材と断熱材の間に通気層を確保し、再頂部で棟換気!
そこんとこ、テストによく出るから、しっかり憶えておくように!(笑)
しかし、垂木あらわしで引き渡しとは、すごい工務店があるもんだ。住宅だぜ!
2016.10.09 Reborn塩原
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