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完成見学会10/15(土)16(日)

2016.10.13|間取り・設計・デザイン
塩原真貴

今週末、長野市川中島で開催されるゼロエネ住宅完成見学会by坂田木材(株)のMさま邸の完了検査が本日行われ、無事合格の運びとなりました。

関係業者のみなさんはじめ、ご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます<(_ _)>

流れ方向が逆の片流れ屋根を2つ持つ外観。

向こう側の高いほうに太陽光パネル(PV)が5.9kw載っています。

ゼロエネ住宅(その言葉の摩訶不思議さはいずれ別で語ります)で、5kw台のPVで済む、とはなかなか優秀なスペックです^^

床面積は121.36㎡(36.7坪)

2階に子供室×2と洗濯物干し用のホールがあり、それ以外の部屋はすべて1階です。

2階にはトイレなし。その代りと言ってはなんですが6帖の小屋裏収納があります^^

だから大人にとっては、ほぼ平屋。

構造である無垢材の木組みをあらわしにし、 珪藻土やしっくいを積極採用。

造作家具や畳下引き出し収納、それほど大きくはない物入れを、意図的にあちこち散らして配置されており、 使い勝手、特に収納に関してはとても配慮した設計になっています。

暖房はおなじみPS温水パネルヒーター。パネル枚数は9枚です。

ゼロエネで計算上有利な電気ヒートポンプ式の熱源です(三菱エコヌクール)。

冷房は階段室にエアコン1台で全館冷房できるとふんでいます。

換気は第3種ダクト方式(日本住環境 ルフロ400)

断熱はセルローズファイバー吹込みで、床144mm、壁120mm、天井160mm、屋根185mmです。

サッシはYKK APW330 アルゴンガス入りLOW-Eペアガラス 

さくら、ひのき、ひば、すぎ、さわら、あかまつ といった数種の木を用いて作られる坂田木材の家づくり。

品のある和モダンスタイルになることがこのところ多くなってきています。

今日の検査員の方も、「おお~なかなかここまで木をつかってる会社はないよ~」 って、玄関入って言ってましたが、「木をつかってる」の木は、もしかしたら「気」だったのかもしれません^^

現場監督の小林さんはとてもきれい好き(笑) いやほんとに。

気候的には来週あたりからいよいよ暖房シーズン開始か?、といった様相ですので、 ぜひ、「あれ?そういえばさっきの家暖房してたのか?」って帰り車でふと思うような、マイルドな室内をご体感いただけたら幸いです。

Ua値=0.46 (長野市の省エネ基準は0.75以下)

暖房消費エネルギーは次世代基準の40%マイナスとしています。

電気の消費量~COP2.5として3581kwh。

3581×28=100,268

1kwhあたり¥28として、年間約10万円が暖房用ランニングコストです(24時間全室20℃設置)

5.96KWのPVで年間6940kwhの発電量の見込みです。

(年間発電金額 ¥217,140/年~自己消費25円/kwh、売電33円/kwhとして計算)  

給湯はエコキュート(パナソニック)、照明器具はオールLED。

一次エネルギーを用途別に比較してみます。

照明を「1」とすると、 暖房=4.6、冷房=0.2倍、換気=0.3、給湯=3.0、という結果を得ました。

冷房のエネルギーは極端に少ないんですね。

暖房、次に給湯、というのは皆さんも必ず覚えていてください。とにかくここ信州ではやっぱり暖房にかかるエネルギーが最大にどうしてもなってしまうんですね。

ちなみに”一次消費エネルギー”とは何なんでしょうか?

化石燃料・原子力燃料・水力・太陽光など、自然から得られるエネルギーを「一次エネルギー」とし、これらを変換・加工して得られるエネルギー(電気、灯油、都市ガス等)を「二次エネルギー」といいます。

建築物では二次エネルギーが多く使用されており、それぞれ異なる計算単位(kW、I、MJ等)で使用されています。それを一次エネルギー消費量へ換算することにより、建築物の総エネルギー消費量を同じ単位(MJ、GJ)で求めることができるようになります。換算式は各電力会社によって異なります。何の設備で、何を原料にして発電しているのか?、の割合や、立地条件など条件が異なるためです。

  突っ込んだ話をすると、

ゼロエネ計算の中に家電(TVとかゲーム、冷蔵庫など)の消費エネルギーは考慮されません。本当は、ここのところ、けっこう問題ありだな、と睨んでいますが・・・・。

結局のところ、エネルギーをコントロールするハイテクな部分というのは、なかなか見学会で見ること、感じることができないわけで、最終的にはハウスメーカーの標準スペックや、もっといえば設計者にゆだねられることになってしまうことが多いわけなのであります。

某ビルダーさんは、「家は性能。」って言い切ってやっているわけですが、それだけじゃつまらない。

手作り感、職人の技術、木の質感、なんかもふんだんに盛り込んで、建築主と家づくりをいっしょに楽しみたいな、そんな要素を設計に織り込んでゆければなぁ、と思っております。 坂田木材のHP~見学会 

2016.10.13  Reborn-Studio一級建築士事務所  塩原

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