今後、数珠つながりでつづいてゆきます、LATENTO搭載の家。
ドイツIVT社を訪れたのは今年1月20日。
外ブラインドでほとんどの窓が覆われたこのハイスペ社屋です。
IVT社はもともと配管部材のメーカーだそうで、現在も全国、いや全世界から配管部材のオーダーを受け付けているそうです。
配管というと、水道管や下水などのグレー色の塩ビ管が頭に思い浮かびますが、省エネ建材でも配管は当然使われています。
長期にわたって劣化しない、絶対に漏水事故を起こさない、そんな配管部材を製造販売しているのだそうです。
それらの配管材を成長させて、太陽集熱器を開発。不凍液を循環させて貯湯槽に熱を蓄え、暖房や給湯に熱交換して利用とするシステムの説明を受けてきました。
日本ではまださほど実例がないそうですが、太陽光発電パネル業界がこんなふうになってきていますから、太陽熱利用はこれからもっと盛んになってゆくことでしょう。
俗にいうところの「ソーラーシステム」です。
太陽熱を集めるコレクターは真空管式で、丸い筒状のガラス管。その中に不凍液(防凍材が混ざった水)を循環させ、熱を移動させます。
動力として、当然ポンプが必要ですが、わずかな電力で作動します。制御が必要ですが、温度感知センサーとポンプを連動させようとするもので、ごくごくシンプル。
問題は貯湯槽ということになりますが、画像左端のタンクです。約80cm角で、高さは1.5mほど。この中に500㍑の不凍液を蓄えます。タンクは当然室内置き。スペースが必要となります。
太陽が出ている日は、この中に太陽の熱エネルギーが、暖かい・または熱い水という物体として保管されている、という状態になります。
水は熱を帯びると体積が膨張する性質があります。白いバケツのようなものが膨張タンクと呼ばれていて、中にゴム風船が入っており、水の温度変化による体積の膨張収縮に追随する役割を持っています。
貯湯タンクの中にはステンレスのフレキシブル管がとぐろを巻いて挿入されています。
単純明快な熱交換です。お酒の熱燗と同じです。
水道水や暖房用の配管が、この貯湯タンクの中でぐるぐる旅を続けると熱の移動が行われ、入口で水であったものが出口ではお湯になる、そういう理屈でございます。
太陽熱は日本でも昭和40年代でしょうか。農協が中心になってアサヒソーラーなど、左官に利用されてきました。
しかし今や、屋根の上にあの大きな機械が乗っているだけで、使用している家の方が少ないくらいなのではないでしょうか。
凍結して配管が故障したり、お湯が錆びで赤くなってきたり、配管部材の劣化や故障が原因で利用中止に追い込まれ、そのまま今でも屋根の上に残っている家がたくさんありますね。
そもそも浴槽にしか貯められないということでは、現代のシャワー中心の浴室にはマッチしないのかもしれません。
坂田木材さん施工の、千曲市H様邸にLATENTOが搭載されたと聞き、現場に行って参りました。
まだシートが張ってあり稼働はしていませんが、いかにもドイツ人らしい赤い×印です(笑)。
CPC-12という品番ですが、2基搭載。1基あたりW1.4m×H1.65mほどあります。
なので、この写真だと(ああ)、下から見上げても(ああ) と、読者のみなさんは感じるだけだと思うのですが、屋根の上に行くとけっこうそのデカさを実感できます。
屋根上に乗せる場合は架台が必要です。
残念ながら屋根材に穴を開け、ブチルゴムの防水材で止水する手法となります。
集熱器の取り付け角度は60~70°が理想です。壁面に90°でつけることもあるといいます。
既存の家にも付けることができそうです。
2017.11.14 Reborn塩原
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