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ガラスの十畳♪

2019.04.09|間取り・設計・デザイン
塩原真貴

デッキテラスの新たな可能性を紹介します。

昨年秋にデッキテラスを拡大した長野市のN様邸。

約10畳もあるデッキ。

「夏はBBQするときにタープ掛けたいから、フレーム(梁)付きで」 とのリクエストを受けてつくったパーゴラ風デッキ増築に挑んだのは昨年秋。

 昨年秋につくった時のブログ記事 

露天下なのでもちろんACQ加圧注入材(レザックACQ=透明の液体)で^^ 

冬、「やっぱり屋根を掛けたいナー」とのアンコール(?)をいただきました。

かねてから腹案がありましたので、強化ガラスの屋根を提案。

東京オリンピックの影響らしいですが、約1か月も納期がかかりました。 強化ガラスの厚みは8㎜。900×2400の大きさで、定価¥65,000/枚です。

あくまで定価ね、テイカ。実際はもっと安いけど、ここで言っちゃうわけにいかないの・・・。

この巨大強化ガラスを3枚、デッキの上に配し、残った部分はガルバリウム鋼板立平葺きにて。

天井仕上げ兼野地板(屋根材の下地)は厚さが3cmあるパイン材で、俗に厚物フローリングとかって言われているヤツ。

「強化ガラスをどのように固定するのか?」 ってよく関係者に聞かれるんですが、基本ねじ止めなどしません。

私の場合はEPDMパッキンというゴムがスポンジ状になった防水材をガラスの下に仕込み、 この上に強化ガラスを置いて、もう一度EPDMパッキンを張り、アルミの棒でビス押さえします。

このEPDMパッキンはかなり耐候性に優れており、また防水性もかなり信頼感があります。

1mあたり¥200もしてちょっと使うのためらいがちなんですが、このような施工の場合、 接着剤のような役割を果たしますので出し惜しみしてはなりません。

仕上がった感じはこのような^^

強化ガラスなので、最悪割れても粉々の粒上になって、降りかかっても怪我しないと言われています。

本当でしょうか?実験したことありませんし、過去十数件似たような工事をしてきましたが1棟も割れていないので不明です。

よそ様でポリカーボネートやアクリルなど樹脂製でやっているのをたまに見かけますが、 紫外線で経年劣化や熱膨張がありますので、私はダンゼン強化ガラス派です(‘ω’)ノ

ガラスはいわゆる無機質。変形の程度は極微小、劣化はほぼないと言っていいでしょう。

大人でも普通にガラスの上に載れます。飛び跳ね試験はしたことありません(笑)

問題は台風の時に何かがぶつかるとか、大きな地震の時に変形に耐えられるか、ということになります。

そういう意味でもEPDMパッキンによる圧着固定がベターなのだと考えています。

勾配は3/100でほぼフラット。

雨水がガラスの先で約5cm程巻き返してくるかと思います。

雨樋をつける場合は、水路幅の広いもので、すこし引っ込み気味で取り付けてください^^

受け金具が@910になるので、板金屋さんも戸惑うでしょうが、世の中探せばあるものです。  

桜前線がもうすぐ長野市にも到達しそうですが、明日の天気予報には雪マークがついています。

もうすぐここでお花見BBQが開催されることでしょう^^

納まり図添付しておきます。

同業者の方、凄腕DIYerの方、参考にしてください。

コーキングレスな工法です。

ガルバリウム鋼板の屋根と強化ガラスに段差を設けることがポイントとなります。

ガラスの十畳デッキ。オーナーNさん、ぜひBBQの様子画像を送ってください^^

ローラースケートは産まれてこの方やったことありません(笑)

2019.4.9 Reborn塩原    

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