「よし、行くぞ」
神妙な面持ちで、互いの体に塩をかけ合う作業着姿の男たち…。
さぁ、事故物件の家捜し開始です!
私が残置物あり&訳ありの物件を購入した経緯は、下の記事からどうぞ。
まさか、この歳になって、親父と弟を連れて家捜しすることになるとは夢にも思いませんでした…。
元のオーナーから購入する際、売買契約書に次のような文言を入れて承諾をもらっています。
「売主は家財類(仏壇・遺影・位牌・神棚など含む)の所有権を放棄したものとみなし、買主が自由に撤去・処分できるものとする」
今回の家捜しのルールは一つ。
「もし大金が出た場合は、3人で山分け」
築50年の母屋(木造2階建160㎡)に突入。
金目の物がないか、ダンスの引き出しや書類の間などを細かくチェックしてきます。
金庫はすでにオープン状態で、元のオーナーがひと通り確認してある様子。それでも、隅々まで見てみなければわかりません。
「こういう所にカネ隠してあるんだよな~」
そう言いながら、慣れたように仏壇の周囲や額縁の裏側に手を突っ込んでいく親父。
行く手にいるスズメバチや蛾を踏みつぶしていく姿も頼もしい。
(なんだか一番楽しんでいるような…)
御年75歳、まだまだ親父の背中が大きく見えます。

そんなとき、弟が押入れ奥にあるダイヤル錠のロッカーを発見!
これは開錠されておらず、ゆすってみるとガサゴソ音がします。
(わざわざダイヤル錠にするということは、貴重品に間違いない…!)
ダイヤル番号がわからないため、手持ちのドライバーを隙間に突っ込んで開けようと試みましたが無理でした。
そんな様子をTwitterでつぶやいたところ、なんと、テレビで“開かずの金庫”を開錠している業者さんから「これくらいなら即解決できますよ」とメッセージが届きました。

さすが、SNS社会、なんて早いんだ!
ですが、コスト削減のため、今回もまた掃除業者O氏を招へい。
後日、“バールのようなもの”でこじ開けてもらいました。
そのロッカーの中身とは…
…われわれの期待していた物は入っておらず、帳簿類や保険書類のみでした。
ザンネン!
とはいえ、収穫はゼロではなく、引き出しに入っていた小銭を集めて800円をゲット。
さらに、贈答用の石けんや酒器類があったので、セカンドストリートとサンタの倉庫へ持って行ったところ、合計1,650円で買い取ってもらえました。
意外に高く買い取ってくれるんですね~。
でも、ゲットしたお金は、ランチのラーメン代と相殺です…。
次回の記事は、隣接のお宅へ挨拶に行った話「お隣さんはどんな人?」です。
所有者が変わった旨、人に貸し出す旨を、一応お話しておこうと思ったからです。
気難しい人じゃなければいいな… 反対されたりしないかな…?
事故物件の空き家のお隣さんって、どんな気持ちなんだろう…
そんなことを考えつつ、少し緊張しながら訪問しました。
また興味あったら読んでください。