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北尾張部の家、設計意図を解説します[内部編]

2022.05.28|Q1.0住宅|見学会
塩原真貴

長野市上松・Q1.0住宅完成見学会の初日が無事終わりました☆

天気にも恵まれ、7組のお客様にご来場いただきました。

一番遠くからは佐久穂町、一番近くからは徒歩30秒(笑)

サンルームのような蚊帳(かや)のような、半屋外のデッキテラスが意外にも大好評!

今後ブレイクするのではないかと思われます。

明日(日曜日)12:00~13:45の枠、昨日キャンセルがでました。

(今現在は)予約可能ですので、ぜひぜひ~(‘ω’)ノ

 

さて、今回のブログは2週間前に「外部の設計主旨」を説明した、長野市北尾張部のQ1.0住宅の内部編です。

先日めでたく完成となりまして、明日ついにYさんのもとに嫁いでゆきます。

まだ外部編をお読みになっていない方は、ぜひ先にこちらを読んでから再び戻ってきてください。

完成見学会間近。北尾張部の家、設計意図を解説します[外部編]

 

玄関ドアはベイツガ羽目板張りで、グレー色の外壁や土間床との相性がよいですね。

フローリングはカバサクラです。

カウンター形式の小ぶりな下駄箱、そしてこの玄関内側のみしっくい左官仕上げ(DIY)となっています。

床の段差は20cm(定番)で、玄関框(げんかんかまち)にはこの土地を提供してくれたYさんのおじいさんが孫のためにと残してくれていた古材をリ・ボーンしたもの。赤松です。

赤松はここ信州では松本方面を中心に植生が豊かで、マツヤニのおかげで粘り強い樹種で、すべり止め効果もあってよく床材につかわれてきました。このお宅でも2階は安曇野産の赤松を採用しています。

木は生命体としては死んでいるわけですが、時代(とき)を超えて、こうして建築用材としてこれからも活用されてゆくのですからすごいものです。

 

 

玄関ドアを開けると、すぐ目の前はリビングに面しています。

断熱性能がそれなりに高く(私の感覚ですとUa=0.3以下=G2レベル)なると、玄関とリビングは建具などで仕切る必要はまったくなくなります。

ただし来客時など、玄関開けていきなりはどうも、という声も根強く、このお宅でも建具(というか可動壁)で仕切ることが出来るようになっています。

LDKは一体型で18帖。

LDの上部が吹き抜けていて、その解放感がこの家の最大の特徴です。

天井がないので照明器具は必然的に壁面に。間接照明としています。

南面に巨大サッシを4つ固めて配置しています。

また、TVを置かずプロジェクター(最近、半導体不足で入手困難らしい)によって壁面に直接映像を映す仕掛けとなっています。

 

キッチンは部分的に15cmほどの段差で下がっており、フラット対面式の天板がダイニング側から70cmの高さに。

ダイニングテーブルを置くことなく、このキッチン天板でご家族は食事をとります。

キッチンは設計計画当初は造作モノで考えていましたが、Panasonicさんの最上位機種Lクラスだと、かなりアレンジができそうだということで、カップボードも含め既製品での対応が可能となりました。

これにより数十万円のコストダウンにつながっています。

 

洗面台は廊下(ホール)に独立させています。

キャビネットは北村大工さんお手製で、TOTOの病院用流し、カクダイの混合水栓、建具屋さんのお手製ミラーなど組み合わせてオリジナル。

洗面台はいわゆるユニット商品の採用が主流ですが、こうして部材の組み合わせで構成すると、部品単品での交換が可能となりますので、かっこよく表現すると「サスティナブル洗面台」ということになります。

洗面台の直下は、長年の水はねによって傷みやすく、ビニール系の床にすることもしばしばですが、このお宅では、磁器質タイルを部分的に。これはかなり大工さん泣かせです。

ちなみにこの6角形(ヘキサゴン)タイルはLIXIL製です。

今のところカタログに掲載してほしくない床用タイルのNo.1です(笑)

このタイルが飛び火しました。浴室入口(=バスマットを敷くところね)も、と・・・。

 

廊下にある洗面台の向こう側は、脱衣室につながってゆきます。

洗濯機、脱衣かごを置く可動棚、物干し掛け、分電盤(電気ブレーカー)、太陽光発電パネル用のパワコンなどが配置されます。

浴室に窓をとっていないので、間接的に室内窓(シャノンのペアガラス!)で薄明りを得ています。

脱衣室はその名の如く服を脱ぐところですから、暖房器具が必要です。

タオル掛け式のパネルヒーターはすっかりおなじみになりました。

若草色が白い壁になじんでいます。

浴室はまれに壁に板を貼ったりして作り込みますが、清掃性や将来的に更新されるべきところでもあるのでユニットバスに。こちらもPanasonic製です(オフローラ)。

それにしてもPanasonicのネーミングセンスは、ぱっと見ダサさを感じざるを得ませんが、しかしよ~く揉みほぐしていると、なかなかよく考えらた意味深なことに最近気づきました。

オフローラはオーロラやオフ、西城秀樹のそのきらびやかさが反映されていると思います(笑)

 

1階のトイレ脇には太陽集熱により暖められたお湯を貯湯するタンクがそっとこちらをうかがっています。

貯湯タンク(500㍑の不凍液が入っている)の上部には配管類と制御ポンプ。

露出しておくわけにもいかないのでこの撮影の後、取外し可能壁によって閉じられることになります。

その取外し可能壁を、少し挑戦的な色で塗装してもらいました。

屋根付きデッキテラスの初活用ですww

階段下に集約されたボイラー室。

給湯用ボイラー(灯油式)、暖房用のヒートポンプ熱交換器などが集約されています。

2階に登ってゆきます。

階段踊り場の低い位置によこすべり出し窓が。低い位置の窓って、ちっちゃな子供に大人気。

階段を上る足元を照らしてくれて安全性も増します。

廻り階段を降り返すと見えてきました、巨大吹抜けです。

通路幅の広いキャットウォークは窓ガラスの清掃にもちろん役立ちますが、実はこの家全体の耐震性にも寄与しています。すのこ状に板が張られているので、正式なものではありませんが、この家が巨大地震に遭った時、建物の変形を少なからず抑えるチカラを秘めています。

良い子は、この猫路すのこに座ってプロジェクターから写しだされる映画を鑑賞することはやめてください(笑)

 

2階はふたつの子供部屋と、ワークスペース(フリースペースと称していますが)しかありません。

唯一の冷房用エアコンもここに。

全体がしっくい勾配天井の2階は、子供部屋の出入り口建具(ドアや引き戸)を廃し、壁の上部もあけちゃってます。

お子さんはまだ小さいので当面はこれでよく、自分で自分の居場所をカスタマイズする余白を残しているという風にもいえましょう。「私は2階には行かないからっ」と奥さん。

 

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