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完成見学会間近。北尾張部の家、設計意図を解説します[外部編]

2022.05.14|Q1.0住宅|見学会
塩原真貴

ツツジが眩しい季節になりました。

1年で最も活気ある美しい5月。

みなさまいかがお過ごしでしょうか?

私は、良く食べ、少し寝て、おおいに現場で働いています。

1週間後に完成見学会を開催いたしますY邸がついに完成いたしましたので、

今回はこの家について設計者の立場で解説してゆきたいと思います。

まずは北面。

計画のスタート段階、建物配置計画でまず悩みました。

実家の隣に建てようとしています。

黄色い部分が接道。

道路とこの家の敷地が接している長さがとても少ない!

この敷地に駐車場3台を。

北側の隣家への日照もできるだけ遮りたくないので、まずは北側に縦列になってしまいますが2台分を確保。

玄関ポーチは建物本体から出っ張る形にすることが多いわけですが、今回は駐車スペースを優先的に確保するため、2階建ての箱型を一部くりぬくことでポーチを確保しました。

 

 

南面にまわってきました。

北側隣家への日照を考慮し、出来るだけ建物全体の高さを抑えつつ、東西が妻面になる切妻屋根に。

太陽光発電パネルや太陽集熱器も計画の初期から想定されていましたので、このあたり、まっとうな思考プロセスをたどる。

太陽集熱器(この写真では赤い✖のシートがついてるやつね)を、2階の屋根上に乗せるのが集熱効果を考えれば最も良い訳であるが、北側隣家へ影を落とすことになるし、台風など強風も心配ではある。

それになんといっても集熱パネルの存在感が・・・。

それらを総合して、南側の平屋部分(下屋)に太陽集熱器をのせることとした。

南面はご覧のように大きな窓が4本、集中的にまとめてレイアウトされている。

一番右の縦長の窓は寝室の通風用、たて滑り出し窓。

屋根勾配は1階も2階も3寸勾配。

デッキテラスは全体を屋根でカバーした。

デッキテラスの床レベルは1階床と±0。

Rebornは床に高性能グラスウールを約25cm詰めているので、一般の家よりは床高が少し高い(約70cm)

ゆえに、デッキを±0とするとデッキテラスは地上から70cmの高さとなる。

階段をつかって地面に降りるのが普通ではあるが、この家には階段はあえて設けていない。

落ちたらタイヘン!という声も聞こえてきそうだが、完全にリビングからのアクセス、

つまり屋内側用途に絞って考えているのでこれでいいのであ~る。

現に、お施主さんが塗装をしている。

この写真を撮った時点で雨が降るか降らないか非常に微妙であったが、

これだけ軒が深く天井が低いデッキだと吹き込む心配もない。

デッキの床から軒先はぴったり1.8m。

よ~く前出の写真を見ると、軒先の勾配を変えている。(軒反り形状)

地上からこの軒先を2.5m以下にすると外観プロポーションが安定するという法則がある。

若い設計者はこの2.5という数字はぜひ憶えていて欲しい。

 

一般的に、家の周りの屋外には、オイルタンクやガスボンベ、

エコキュートや電力メーター、ガスメーターにボイラー、エアコンの室外機などが並べられることが多い。

この家ではフェンスが迫った西側に、これらの設備機器を全て集約した。

北側の駐車スペースを有効に活用し、北側隣家の南面窓から見える風景にも配慮しているというワケ。

ほらね。北側の駐車スペースは巾が4.0m確保できた。

4mあればサイドドアが全開できるので、いちいちドアを閉めて回り込むこともない。

軽自動車ならば2台並列に駐車できるかも。

壁からポコッと出てるのは、給湯用の補助ボイラー(灯油式)の吸排気筒。

ボイラーやエコキュートなんかも、できるだけ屋内に設置する方針の塩原です。

 

これでぐるっと1周して再び玄関ポーチに。

ポーチの床仕上げはコンクリート下地にモルタル金コテ仕上げ。

つるんとフラットに見えますが、隠し目地棒を仕込んであり、クラックがランダムに入るのを防いでいます。

化粧柱とタテスリットはベイヒバ材。独特の香りが漂っています。

細かいことではありますが、このポーチの側面は基礎コンクリート打ちっぱなしのままです。

一般的にこの部分もモルタルでお化粧するのが普通ですが、どこかで仕上げの継目が縦にでてきちゃいますよね。

あぁ、階段の部分は側面もモルタル仕上げになってますね。

こういう表情がこの側面に出てくるわけです。

それを横目地で見切って、あくまで基礎面を連続させているワケ。

(う~ん、ちょっと分かりませんね、この解説じゃあ)

外壁とポーチ床との接点にも着目を。

ここ、よくつま先で汚れるんですよね。

雨が吹き込むと、壁が水、吸っちゃったりね。少し巾木的に引っ込めて納めていますよ~。

 

最後に電気自動車への充電システムVtoH。

「ブイツーエイチ」と読ませるんですが、「Vehicle to Home」の略称です。

太陽光発電パネルと電気自動車をつなぐユニットで、車を蓄電池へと変身させるもの。

まあ、簡単にいうと電気自動車スタンドです。

この辺りは千曲川の氾濫も十分にあり得るので、地面よりちょっと嵩上げし、40cm深さの浸水に耐えられるようにしてあります。

直上の屋根は、軒の出寸法を1.5mとして深く設定し、駐輪場としても十分活用可能。

RebornでもVtoHの採用は初となります。

個人的に質問したいことも多々ありますので、取説時には立ち会って動画を撮影しようと思っています。

次週土曜日のブログに室内編をお届けします☆

※見学会のPR動画もアップされました。併せてご覧いただくとより一層理解が深まります。

 

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