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一戸建て中古物件(購入)を比較・検討する際に必ず確認すべきこと

2021.10.20|不動産
笠井美英

こんにちは、笠井ひでです。

 

今、中古一戸建の購入の相談を受けているため、それ関連の話題を一つ。

 

中古物件を比較・検討する際、まず確認していただきたいことがあります。

それは「所有者がその家を売る理由」です。

購入する・しないを判断する要素が含まれているからです。

 

中古一戸建が売りに出されるパターンとは例えば…

① 一般的な住み替え

「子供が大きくなり手狭になったため、部屋数が多い家に引っ越したい」「老後2人暮らしになったので、広い家ではなくコンパクトなマンションに移りたい」など、ライフステージに合わせた住み替えです。 通学・通勤・買い物などに便利な住環境を求める住み替えもあります。

 

② 相続財産の整理

「親から実家を相続したものの、持ち家があるから使う予定がない。管理も大変なので手放したい」といった理由です。

 

③ やむを得ない事情

県外や海外への長期転勤が決まった、離婚することになり夫婦で財産分与したい、住宅ローンが支払えない…といった、やむを得ず売却するケースです。

 

④ 老後の生活費の捻出

認知症などの所有者が施設に入っており、その費用を捻出するための売却です。財産管理を受けた代理人(成年後見人)が窓口になったりします。

 

⑤ 住宅に欠陥・不具合がある

「家が傾いている」「結露がひどい」「シックハウスで体調が悪い」といった理由のほか、室内で住人が亡くなる事故などがあったため手放したいケースです。

 

⑥ 近隣問題

家に問題はなくても、近隣からの騒音・振動・臭気などに我慢できずに売却することも。

また、隣家と土地の境界をめぐってトラブルになり、ストレスに悩んだ末に家を売って愛着ある地を離れたというケースも見たことがあります。

「売却理由は何ですか?」と物件資料をもらった時に聞いてみてください

 

6つ挙げてみましたが、どうでしょう?

売却理由によっては「購入したくないなぁ」と感じる項目もあったかと思います。

だから事前に売主や仲介業者に確認することがポイントなわけです。

 

ちなみに、中古一戸建は値引き交渉しやすいと考えられがちですが、売却理由によっては難しいものもあります。

例えば、転勤や近隣関係を理由として売り急いでいる場合は交渉に快く応じてくれるかもしれませんし、一方、所有者の住宅ローンが残っていたり、施設費用を捻出しなければいけない場合などは応じてもらえないことが多いです。

 

価格交渉は、所有者の事情を把握してからです。

 

不動産業者が「売主」として販売している物件が長期間売れていないような場合には、交渉の余地は十分ありますね

 

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