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ピンからゴウ

2016.10.06|間取り・設計・デザイン
塩原真貴

本日は耐震等級の話を^^

木造軸組み工法の場合、接合部はすべてピン接合、と呼ばれます。

人間の体でいうところの関節のような感じで、ある程度ぐにゃぐにゃします。

ピン接合に対するは、”剛”接合。

そう、長渕剛の「剛」です。ツヨシではありません、「ゴウ」です。

コンクリート造は剛構造と呼ばれ、接合部分がガチガチに固められています。

なので、フレーム自体で構造が成立してしまいます。

木造は関節が抜けてしまわないようにするために、金物で補強されます。

そうすることで関節の可動範囲がだんだん少なくなります。

しかしまだグニャグニャします。剛とはいえません。

そういえば、私は中学生時代から長渕剛をひたすらに聞きまくっていましたが、父親はいつもナガブチゴウ、と呼んでしましたね。

それをあえて指摘しない息子(笑)。

ふと思えば、自分の娘がもう中学生。娘がごひいきにしているアイドルの名前を、常に間違えてしまっています(笑)

天井に厚もの合板を貼ったり、   床にも合板を貼ったり、

壁にもボード状のものを貼ると、 ピン構造だった木造の家が、だんだん剛構造に近づいてゆきますよ。

完全に剛にはなりえませんが、かなりゴウ。

そう、そしてそれこそが耐震の基本なのです。

地震の時など地面が揺れると、当然その影響を受けて建物も揺れようとします。

縦揺れなのか、横揺れなのか、地震波の性質はさまざまですが、 まずはあんまりグニャグニャしないようにしよう、という考え方が根底にあります。

ですからこうした木造住宅の建て方(たてかた)、と呼ばれる段階では、ものすごいぐにゃぐにゃ。

強い風が吹けばぐらぐら。

誰かが大きなハンマーで柱を叩けば、ぶるぶる。

地上で見てると、大工は何てことなく作業をこなしていますが、 一般の方がもしそこにいたらそのゆらゆら感にブルッとするはずでしょう。

工事の進行とともに体が固くなってゆくのが木造住宅の特徴であります。

耐震性能は、基本的には設計で決まります。

もちろん設計図通りに家が作られてゆくのが前提ですが。

近頃の構造計算ソフトは非常に分かりやすくなっています。

入力は大変ですが、情報をインプットしてゆくと、こうして3次元的に構造を検討することができます。

ソフトによっては画面上で地震を引き起こすことも。変形の様子をあらかじめシミュレーションできます。

また、間取りは一緒でも、剛の仕方を変えた場合を比較して表示もできます。

新築住宅では、耐震等級3のニーズが急激に高まってきております。

私が生まれるちょっと前の昭和45年頃に建造された、大阪万博会場の”太陽の塔”も耐震補強工事を行うのだと聞きました。

高速道路もいたるところで耐震補強工事を行っていますね。  

2016.10.6 Reborn 塩原

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