
令和が始まった5月も明日で終わり。
季節は春から梅雨に向かっています。
それにしても今年は雨が少ない!
現場では外部作業がとてもはかどっています。
抜けるような青空に白壁が映える。
そんな住宅になってゆくことでしょう。
松本市M様邸。

ユニットバスが入りました^^
お風呂・洗面・キッチン・トイレ、 数ある水廻りの中でユニットバスは建て方直後くらいに発注します。
現在各メーカーの標準納期は3週間~1か月ほど。
パナソニックは水廻り全般について秋ごろ一斉に値上げする傾向にあるらしく、お便りが届いています。
そういえばトヨタ自動車とパナソニックホームズが合弁会社をつくるという報道がありました。
今後車も電化が進むと、家電としての位置づけになるのかもしれません。
Rebornでは浴室に窓をつけない場合もままありますが、今回はあり。横長の横すべり出し窓です。
カベ厚が大きいので出窓風に仕上がりました。

ユニットバスの下は、設置前こんな風になっていました。
スタイロエースはもちろん断熱材。
ピンクの管はお湯、青の管は水。
ネズミ色の管は排水です。
細い銀色の管は、浴槽追い炊きのペアチューブ。
20年後までさようなら。

ユニットバス設置後に、脱衣室より片腕カメラを突っ込んで撮影。
こんなに細い脚で支えられているんですよー。
裏側は点検できるようにしておきましょう。漏水が起こることもありますからね。
これがいわゆる基礎断熱というヤツで、 浴槽のお湯が冷めにくい、洗い場の床が冷たくない、 そういう状況をつくるためには必要なしくみなのです。

寒いユニットバスはどうなっているのか?
こんな感じになっています。
基礎断熱材がありません。
替わりに洗い場の床の裏側に発砲スチロールがついています。
おそらく厚さは1~2cm程。
基礎の外側で断熱材を張る方法もありますが、このお宅はありません。
この2つの写真のお宅で、冬場どれくらいこの床下空間の温度が異なるか?

断熱がらみでもう一つ紹介します。
屋根断熱について。
平天井に対して斜め天井。最近はその変化のある空間が面白いということで人気があります。
しかしながら断熱施工は非常に大変になり工事費も高くなります。
スタートはこんな感じ。垂木(たるき)と呼ばれる屋根のナリを形成する45cm間隔で並んだ骨の上に野地(のじ)合板が張られています。
屋根の最頂部は野地合板で閉じないようにします。3cm程黒く見えています。
棟換気(ムネカンキ)と呼ばれるしくみです。

今回は、垂木の間にルーフスペーサーと呼ばれる空気の通り道を確保する部材を使っています。
不織布で作られており、形状は卵パックのような。
でも実はこのルーフスペーサー、非常に高価なものです。
屋根の裏側で通気を取る仕組みを確保するための部材は、各断熱材メーカーから、さまざまな商材が用意されています。
段ボール系の物が多いようですが、屋根の裏側は外気が通る道があります。
湿気に弱い素材は、基本NGだと私は考えています。

時にはタイベックシートを張り通気層を確保することもあります。
この場合求められる機能は、
1、湿気を速やかに通過させること
2、断熱材でつぶれず、永く通気を確保できること
3.上向きでの作業になるので軽くて加工が容易であること
4.寒暖の差が非常に大きなところに設置されるので、熱で変形・劣化しないこと

建った後ではもう絶対にみえないところですから、それなりに信頼のある商品を使うべきでしょう。
通気層を確保し、必要断熱厚を確保すべく野縁(のぶち)と呼ばれる下地を組み、 今回は吹込みグラスウールとするので、網ネットを張ります。
これでようやく断熱材を吹き込む準備が整いました。

屋根には最低でも20cm。できれば30cm程の断熱厚が必要です。
鉄板である屋根材は、夏は靴の裏のゴムが溶けてしまう程の温度に。
当然そこからふく射熱が発せられるわけで、屋根の裏面でも70℃近くになることもしばしばです。
そこに空気層がしっかりあって、その下に断熱材があれば、輻射熱はかなり抑えることができます。
「小屋裏空間がない分、輻射熱が直に来やすい」
間違いありません。
屋根の上に設置される太陽光発電パネルは、屋根断熱構造の家にとっては非常に有効な遮熱板になっています。
2019.5.30 Reborn塩原
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