
10年ぶりにOB宅を訪れました。
紅葉しはじめた茅野市の山中。
「あぁ、そうだそうだ。こんな暮らしをしたかったからこの業界に入ったのだ」
25年前の就職活動を思い起こすログハウスライフ。
当時長野県内だけでも97社あったログハウスメーカー。
そのすべての会社に求人募集がないかどうか、あれば連絡をほしい旨のお手紙を送ったっけなー(*´з`)
返答があったのはわずか3社。
そのうちの1社に入社したんですが、従業員3人の小さな小さな長野市のログハウス会社。
わたくし塩原は松本市出身でしたので、松本市内の中堅ゼネコンからも内定をもらっていたのですが、迷った挙句にその小さなログハウスメーカーに就職することにしたのでした。
その根っこにはドラマ北の国からの影響による、山小屋暮らし。

この家を現場担当し、竣工したのは12年前。
その2年後小さなログハウス会社は倒産に至ってしまったわけですが、 こうしてまた変わらず再会できること、感無量です。
丸太材を柱や梁に用いたこの工法はポスト&ビームと呼ばれ、当時でQ値1.6前後でしたから、現行のUa値だと0.4前後。
かなり高断熱高気密なログハウスをすでに実践していたのでした。

南側に切妻を向け、深い軒の出に外部天窓、大開口サッシ。
暖房は薪ストーブとパネルヒーターを双方導入していますが、薪ストーブばかりでパネルヒーターはほとんど使っていないとのこと。
低いプロポーションで構造的にも安定感があり、外壁は左官仕上げ、屋根はディプロマット。
12年経ったいまでも定番仕様ばかりです。