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諏訪郡原村SAI様邸10年点検

2016.07.07

先週末、原村のOB宅へ。築後10年点検です^^ 約5年ぶりの再会となったSAIさんといっしょに、外部・内部、そして恒例の24時間換気扇の清掃を。 DSCF7198床下点検です。 キノコではありません。 マキストーブの給気口です。 高気密住宅では、薪を燃やす際に空気(酸素)が圧倒的に不足します。 窓を開けたりもするのですが、ストーブ本体が建物中央なんかにある場合は、近くに窓がありませんから、こうして床下にパイプをもってゆき空気を採り入れます。 最近は外気導入オプションがあるストーブが多くあります。   DSCF7197大引きが少しかびていました。 紺色のちょっとしたものがありますが、これ何だか分かりますか?   答えは「丸太柱の一番下の木口」です。 丸太は乾燥する過程で必ず割れます。 そしてその割れから隙間風が・・・( ゚Д゚) それを防ぐために、この柱を立てる前にタイベックという透湿防水防風シートで柱の根元を包んであるというわけ。 DSCF7168訪問前に電話で聞いていた「キッチンの壁紙のはがれ」 てっきりクロスの継ぎ目がはがれているもんだと思っていましたが、キッチンパネルの表面が浮いていました。 キッチンはTOTO製で、キッチンパネルは大建工業製。 過去にも何軒か同様の不具合があり、TOTOメンテナンスに連絡すると無償で直してくれます。ある特定の期間に製造されたキッチンパネルがなってしまうそうです。 DSCF7176大きな屋根のSAI邸は、北側に窓がたくさんあります。(この面が北側) 窓はシャノン樹脂サッシで、LOW-Eペアガラス。当時はまだアルゴンガス入りが選べなかったかと記憶しています。 外壁はしっくい。 10年経っても何らおかしなことになっていません。   DSC_0041これは新築した当時の写真。色がずいぶん変わりましたね。 木は日に焼けると黒くなってゆきます。立ち木の状態に戻ってゆく感じでしょうか。 決して腐っているということではなく、朽ちているともいえず、 一般的には「味になる」って言い方がありますが、私は「この地に馴染んだ」という表現のほうがしっくりきます。 「美しく朽ちる」という表現も大好きです。 木の家の良さは、年月を重ねるにつれ熟成されてゆくウイスキーのようでもあり。   DSCF7187軒がずいぶん深い、迫力満点の切り妻屋根の南面です。 厳冬期には-20℃近くまで冷える原村ですが、マキストーブ1台で十分暖かく過ごせているそうです。 断熱については、当時の理論解釈や性能とコスパの考え方はいまだに変わっておりません。 成長していないとも言えますが、ぶれていない、ともいえると思います。 高断熱高気密の住宅とマキストーブは相性が悪い、なんていう評価をうけたこともありましたが、もうこの当時からけっこう私も頑張っていたんですね^^ SAIさんは2~3年分くらいの薪を常時ストック、針葉樹もよく乾燥させて使用しているとのこと。   DSC_0046これが10年前の色合い。 若い!って感じですね^^ 当時木部に塗ったのは、プラネットグロスクリアオイル1回+シッケンズセトールノバテック1回、だったような記憶があります。 プラネットは含浸性、そのうえに塗膜が厚く強い、ノバテックを塗り重ねるという画期的な組み合わせでした。   DSC_0054この家の最大の見どころは浴室です。 鉄平石、ひのき、御影石カウンター。 そして6連窓のFIXとドレーキップを組み合わせたシャノンウィンドー。 今回訪問し、多少のカビ発生はありましたが、ほぼ新築当時の姿を残していました。 いや~こんなお風呂に毎日入ってるなんてウラヤマシイゼ!   DSC_0050丁寧に、ゆったりと、自分らしい生活を。 私が理想とする家がそのままここにありました。 SAIさん、10周年おめでとうございます。 お風呂はだいたいカビ落としをしておきました。 時間が取れたら、プラネット・グロスクリアオイルをふき取り仕上げで塗装してあげてください。 玄関ドアもついでに塗装お願いしますね^^ ありがとうございました! 2016.7.2 諏訪郡原村・ポスト&ビーム 10年点検 Reborn塩原 DSC_0056 DSC_0060 DSC_0061 DSC_0062 DSC_0055 DSC_0057 04 15    

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