梅雨入りしたのになかなか雨が降りません信州。
これだけ降らないと不安になります。
どこかで集中豪雨がまた起こるのではないか? と・・・。
現場作業人にとってはありがたいのですが、外壁を貼るような工程になっている現場は、長雨に備えてフローリングを先行して納品したりと、室内作業ができる体制にしておくのが現場管理のコツです。
さて来週末完成見学会を控えている、小諸市M邸が大詰めです。
明日室内の床をDIYリボス&モクト塗装してもらおうと、清掃・片付をしてまいりました。
さらに予告とも記録ともいえる動画も撮影。来週半ばには編集を終えてアップロードされる予定です。
この家は、定年退職を目前に控えたMさんが、
「退職後この先こんなに寒い家はいやだ!」
という想いから計画が始まりました。
130坪と、広い敷地に建つ延床面積60坪の木造2階建て。
この家をどうにかして断熱改修を、(併せて耐震改修)ということでインターネット検索を行い、
東御市で開催された完成見学会にご来場いただいたのがファーストコンタクトに。
その後もちろんインスペクション(既存住宅状況調査)を実施。
築後10年ほどで行われた2階の増築が足をひっぱるかたちで、耐震改修にかなりの費用が注がれる、ということが判明。
数あるリフォーム補助金は、その要件に「耐震改修を行い、評点が1.0以上(現行の建築基準法レベル)という事項が当然備わっています。
すなわち、部分的な断熱改修をしたとしても、その前提である家全体の耐震性が疑われるような家には資産価値が認められないので、補助金は一切出さないかんな!という意図があります。
そこでひねり出した策が、
「130坪の敷地を一部分割し、庭になっている、ほら、そこに、ちっちゃな家を新築してはどうか?」というもの。
結果130坪敷地のうちの47坪を「任意分割」という手法で敷地を分け、延床面積26.7坪2階建ての断熱性能=省エネ性能が非常に高い住宅を建てるに至りました。
5畳(2.5坪)ほどの吹抜けがあるので、将来的に吹抜を床にすることで30坪4人暮らしのファミリー世帯に変身させることも可能です。
創エネに太陽光発電パネルを屋根上に5.9KWのせ、7kwhの蓄電池を室内に備えています。
電気代の先払いとも言えるこの300万円近い先行投資を、みなさんはどう感じるでしょうか?
M邸は地域型住宅グリーン化事業(国交省管轄)ゼロエネ型に長野県産材の活用、加えて小諸市の蓄電池助成金によって、165万円の補助金が出る見込みです。
それ程までに国としてはゼロエネを推進したい、と考えているわけです。
もちろん長野県も今年度から”信州健康ゼロエネ住宅”を推進。ゼロエネ住宅には高度な省エネ住宅にはかなりの予算をつけて助成しています。(これらは併用できません。あしからず)
「工務店は補助金に弱い」
と言われて久しい。
大手ハウスメーカーはそんなトークでモデルハウスで工務店をディスっているそうです。
でもね、こうやって、建築主の方を向いて、超めんどうな申請手続きを惜しまず、できる限りの補助金を得て、
ちゃんとG2グレードの良質な住宅を建てている工務店もあるのですよ、と私は言いたい。
今年からRebornではフローリングに国産材を積極的に利用しています。
ウッドショックのこともありますが、国産化率を今後も徐々にあげてゆきたいと考えています。
加えて創エネも。
創エネは太陽光発電、太陽集熱、薪ストーブ、メイスンリヒーター、またはG2グレードの外皮性能パッシブ設計で暖房負荷25kwh以下。
このいずれかはぜひとも皆さんには導入していただかなくてはなりませぬ。
ドイツには負けられない。
高い志を持って、建築士は施主への説得にあたりましょう。
片付け付作は夜9時近くにまでおよびました。
夜の照明の感じ、雰囲気、素材の見え方。
勉強になるなぁ~夜は。
見学会に来ていただく方には悪いが、木の家、しっくいの家はやっぱ夜だね♪
ここに暮らす人と同じ気持ちで、家づくりに携わることができるか?
立ち位置がそこにあるかどうかで家の価値が変わってくると信じています。
この照明光は、すべて昼間に蓄電した電気で灯っています。
もうすぐ同一敷地内への移住でございます。
小諸に、寄ってらっしゃい!!
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