新潟県のOB宅、10年点検に。
1階外壁はレッドシーダーざらざら仕上げ+自然塗料(プラネット)塗装、 2階外壁はしっくい左官仕上げです。
再塗装は必要か?
ほとんどの人がこの姿をみて、「早く塗装しないとやばそう」と感じるかもでしょうが、 「いい味でてるね~、うんうん」と感じることができるでしょうか。
1年点検の時の写真が残っていました。
見事な変身ぶりです(笑)
いつまでもこの状態を目指すのは無理というもの。
それは人間が歳をとらずにいようとすることと同義です。
木は屋外で様々な波長の光にさらされ、風雨にさらされます。
温度の変化もすさまじい。
建物の場合「経年劣化」という言葉がありますが、私としては、 「経年変化」とか「熟成を増す家」とか、「熟家」などと呼びたいところです。
3年点検時のものです。
オレンジ色だった木部が、だんだんグレーっぽくなってきているのが分かります。
これくらいの段階で、「うちもそろそろ塗装しなきゃ」と感じるオーナーさんも多い。
しかし3年毎に果たして再塗装を繰り返してゆくことが、経済的にできるでしょうか?
「いつまでも美しく」 それは世の女性にとっても変わらない希望、理想。
建物は毎日お化粧するわけにはいきません。
5年点検時。 光の当たり方にもよるでしょうが、3年点検時とあまり変わらないようにも見えます。
ジーンズだったらそろそろ履き慣れてきて、いい感じにウォッシュ状態に、 そんな風に感じてこの建物の風貌を眺めることができるでしょうか。
新築の時はまだ一歳だったお子さんも、もう小学校6年生。
この家で、いろいろな出来事があったことでしょう。
屋根が板金でした。心配だったので2連はしごを持参し、屋根上に。
すこし白みがかっていますが、塗膜は生きている様子。錆も全くありません。
薪ストーブはあまり使っていないといいますが、 この家もPSパネルヒーターとマキストーブを併用して暖房。
無理をしないマキストーブライフで、メインはやっぱりパネルヒーターだそうです。
美しく広大に広がる田園風景の中にあるロケーションは、誠にうらやましい限りです。
「息子がこわした」 というデッキ階段。
屋根の下に収まりきっているとはいえ、濡れることが多い木製のデッキ階段は、 この手の家で最も早く交換が必要になる部材です。
最初から消耗品と割り切っています。
注意しなければいけないのが、木が腐ってシロアリが侵入しやすくなり、 発見が遅れて、建物本体の土台や柱などへ侵入されていしまうこと。
リボーンでは最近ではACQ加圧注入材のデッキ材をおすすめしていますが、 加圧をしていないと、露天下のデッキ材は10年でやっぱり腐ります。
腐りたくないからと、ここをタイル仕上げや、土間コンクリート仕立てにしたい、 という要望をしばしばいただきますが、ログハウスではまずは木製が基本です。
ここに座って、遠くの山を眺める休日の午後、 BBQのときにも大勢が座ることができるベンチとして活躍してきたことでしょう。
油っこくないので、掃除は比較的しやすいです。
人間は生きていれば埃がでる。
誇りをもっていればなおさらだ。
劣化と変化を的確にみわける。
木の家を点検をする上で心得なければならない。
2017.5.1 Reborn塩原 (毒度4.0)
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