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アスベスト・天体ドーム・ディプロマット・VELUXなど雑記

2021.12.21|リフォーム|点検・メンテナンス
塩原真貴

先週末の長野市内、ついにまとまった雪が積もりました(*_*;

しかも気温がマイナス5~7℃を連発。

翌火曜日現在、まだまだ雪が溶けずに残っています。

今年新築やリフォームし、引き渡しをした方々の顔が想いだされます。

みなさん快適に暮らしているだろうか・・・?

 

断熱性能は相当に高めてある。

しかし暖房を間欠運転させてると、こういう時期はダメです。

低温で連続運転ですよ~。

エアコンであれば設定温度を21~22℃に、パネルヒーターならばボイラー温度を35~40℃で、夜寝るときもスイッチを切らずにお過ごしください。

薪ストーブ、メイスンリヒーターを導入した方々のことも心配。

断熱材は熱を発するわけではありません。熱が逃げるのを防ぐだけ。

主に窓が室温を奪いますが、「取られたら取り返す」それが冬の暖房の役割りだからです。

天気予報をみながら、上手に運営できるかどうかも高断熱・高気密住宅に暮らすうえではけっこう大事なことなのです。

 

安曇野市ポスト&ビーム(ログハウスの一種)20年点検へ—

5年ごとに定期点検のご依頼をいただいております。

さて今回はどうか?

今回の懸念事項はコロニアル屋根でした。(薄型スレート:コロニアルは当時のクボタ発売品の商品名で、この類の屋根材の俗称ともなっている。他に松下電工のフルベストシリーズが有名)

20年前の2002年(平成14年)といえば、この少し前にアスベスト(石綿)が発がん性物質として社会問題となってはおりましたが、建築のさまざな材料にはまだアスベストが含有されていました。

鉱物(石)の細繊維であるアスベストは、耐久性・耐火性に優れており、こうした屋根材や軒裏材、外壁材に多用されていました。外部用建材として全国で使用されることになっていったのですが、その後発がん性が疑われ、健康被害直接原因物質として指定されました。

コロニアルは厚みが5~6㎜程度と薄く、衝撃で割れてしまうことも多々あり、屋根の上のそれは時として飛散してしまっていることもあるのです。

 

2003年前後で、完全にアスベストが含有されていない品が次第に出回ることになったのですが、

アスベストにすぐに代わることができる材料もなく、技術開発による同等代替え品もままならず、

数年間のコロニアル暗黒時代が存在してしまうことになったのです。

(アスベストが入っていないため基材がとてもモロい)

この家のコロニアルはまだアスベストが含まているらしく、それほど割れがありません。

過去10年ほど前に再塗装を行っているので、塗装の状態もよさそうです。

10~15年後には葺き替えるべき時がやがて来るわけですが、その時私はまだこの仕事をしているでしょうか。

ぜひその際にはこのブログを一読してから作業に当たってほしいものです。

 

ところでこの玉ねぎ型のドーム、なんだか分かりますか?

天体望遠鏡は床の振動がかなり影響するため、住宅棟とは別棟で建てられております。

これ設計するのけっこう大変だったな~。(ドームは専門業者製作です。建物の方ね)

天体望遠鏡を置く床面をかなり硬く、重くつくろうとして天文の専門誌を読んだり、

このドームの製作会社(愛知県=ニッシンドーム社)に出向いて、社長さんとあれこれ打合せしたり。

数ミリ単位で精度良く丸い穴の開いた屋根に、クレーンでドームを吊って、バッチリ納まった時のヨロコビは今でもよく憶えています。

 

現場管理を担当した当時の私は28歳。(設計は別のスタッフが)

室内にドカンと居座った丸太柱とリビング階段。

もちろん構造的に意味のある柱なのですが、転落防止の手すり、ログハウスらしさ、飾り棚としての機能性をなんとかまとめようとしている、、、汗

ぱっと見なんだかよくわからん・・・。

当時建築主のYさんご夫婦と、デザイン案を持ち寄り夜な夜な打合せしたような記憶があります。

今でもなんだか若い熱量を感じるのですよ、わっはっはぁ~(‘ω’)ノ

20年もすると庭木も成熟し、落葉した樹々の間から家の奥まで射し込む太陽の光に感動します。

ああ、ぼくも歳を重ねたのだなぁ(*´Д`)

 

ちなみに先ほどのアスベストの話。

2006年(平成18年)になると無アスベストのコロニアルが流通。

でもこれがダメだった話を。

角が欠けてしまう現象が多発。基材がとてももろい。

前出の安曇野市のログハウスよりも5年も後に建てた家なのに、屋根がぼろぼろなのです。

 

結局負担するのは建築主=消費者に・・・ああ。。。

粘着性の防水シート(ブチルシート)をコロニアルに重ね、ディプロマットで重ね葺きを行いました。

ついでに、パッキンの不良で漏水が始まっていたVELUXの天窓メンテナンスも行うことに。

比較的防水性の信頼があるVELUX天窓ですが、基本的には10年間しか漏水に対して保証をしません。

パッキン交換を含むメンテナンスに1台¥40,000ナリ!(2台目以降は¥28,000/台)

天窓も明るくて良いものですが、メンテナンスがこうかかるようですはアレですなぁ~(+_+)

 

せっかく足場を掛けたので、外部の再塗装もやっちゃいましょう、

ということで、ギリギリ長野市内の積雪に間に合ったというわけ。アブナカッタア

来年4月から、既存建物の解体やリフォームをする際には、アスベスト含有材料があるのかないのかを事前に調査することが義務化されました。アスベスト使用材料がある場合、その解体作業費や処分費は大きくみなさんにも関わることになります。

詳細:環境省のホームページへリンク

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