連日15℃近く気温が上がったり下がったりしています。
みなさん、体調管理にお気を付けください。
ついに秋も終盤を迎え、なんともセンチメンタルな気分。
月の明かりにウるっとと来ます、、、。
先月上棟をいたしました甲府市Mさま邸。
屋根(ディプロマット)が仕上がり、骨組だった形が、だんだん面になって参りました^^
「外観はおとなしめで。ふつうに」 と、初回のヒアリングでそうおっしゃった奥様。
単純な切り妻屋根ですが、軒の出は深くとりました。
小屋組みと呼ばれる屋根裏の空間。
最近は平らな屋根で軒がない、四角いBOX型の家をデザイン住宅と呼ぶらしいのですが、私はあまりやりません。
片流れの屋根も積極的には採用しません。
この家の場合、小屋裏には断熱材が敷き詰められます。
小屋裏収納としても活用しません。
小屋裏には束(つか)と呼ばれる、高さの異なる柱が規則正しく立っています。
先週末は、上棟式が行われました。ピンク色のじゅうたんの上で(笑)
私の都合で恐縮であったわけですが、床の断熱材を敷いた直後でした。
そのため仮の足場をつくって、行動範囲が限定される中行われたのです。
実はこの状態での上棟式は生まれて初めて^^
脚の悪い方やちいさなお子さんが参加される場合には危険です。
決して真似しないでください!
今回も基礎断熱工法とはせずに、床断熱工法としたのですが、 今回初めて、床に付加断熱を採用しています。
「床 付加断熱」というのは聞き慣れません。
通常は床に高性能グラスウール16Kを140㎜、根太(ねだ)間に充填して終わるのですが、 熱橋対策として、大引き間に高性能グラスウール16K 55㎜を付け足したのです。
断熱職人を標ぼうする私としては、「初めてやるときは自分自身でやってみて検証する」 ということで、午後2:00スタート。
約20坪ある面積を5時間ほどで作業させていただきました。
最初に床下に雑板で断熱材の落下防止板を45cm間隔ぐらいで造ります。
そのうえに断熱材を敷並べてゆくだけです。
断熱材の材料費は3万円いきませんでした。
作業手間としても1人工はかからない程度です。
これによって暖房エネルギーはどのくらい減るのか?
QPEXで計算すると年間で灯油換算▲22㍑(泣)
1リットル¥100としても▲¥2200/年なのであります・・・。
床の付加断熱工事費¥40,000とすると、約18年でペイする計算となります。
これが良いのか、虚しいのか、 悲しいのか、嬉しいのか。。。
結果は住んでみての体感やサーモグラフィーによる温度分布の検証を待ちましょう。
いずれにせよ、塩原の腰はパンパンになって、1週間たった今ようやく調子を取り戻しました。
ジムへ行ってスクワットするより、朝方ジョギングするよりは、世の中のお役に立ったのかな。
この家では初めて省令準耐火に挑戦します。
梁や柱の構造材はすべて石膏ボードで覆われ、なにしろ燃えにくい設計となっています。
原則、断熱材にグラスウールやロックウールを用いた家が対象となります。
コストアップは多少ありますが、火災保険が激減。
なんと約半額になってしまうのです。
それだけ燃えやすい木造の建物はリスクがあるということか。
天井や壁に板を張る場合は、一度石膏ボードを張った上に重ねて貼ればOK。
大工さんには大変な思いをさせてしまいますが、作業量データをとって検証し、今後のお客様に提案して参りたいと考えております。
2017.11.4 Reborn塩原(uruファン)
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