4月に完成引き渡しをさせていただきました甲府市M様邸。
お隣はうどん屋さんの駐車場となっています。
けっこうな繁盛店で、全国からうどんファンが駆け付けるのだとか。
ドスンと重い麺は翌日まで腹持ちがよく、 小食の私に至っては、昼に食べたら翌日の夕飯までは食事の必要性を感じなかったほど(笑)
工事中から計画されていたウッドフェンスを施工しにやってまいりました!
使用する木材はテオリアランバーテックさんが製造販売している、 長野県産すぎにACQ防腐剤を加圧注入した、「もちすぎデッキ材」(笑) ファサードラタンという記事で以前ブログで紹介しましたが、 ざらざら仕上げで、断面が平行四辺形に加工されています。
この材をあらかじめ現場に直送しておき、住人(建築主)であるMさんにあらかじめ塗装をしておいてもらいました。お疲れ様です!!
塗料はプラネット社・ウッドコート・ダークブラウン色。
境界沿いにはコンクリート製の土留め擁壁がめぐっており、 この上に柱を立てることが現場作業のイの一番に。
ロングメジャーで柱の割付け・隅だし(位置マーキング)を行い、 柱を強固に自立させるための金物を取り付けようと穴をあけてゆきます。
一般的には鉄製の丸い支柱を建てるため、直径6cmほどの穴をあけて、そこにモルタルを埋めることが外構工事では一般的ですが、今回のやり方は、特殊といえば特殊です。
住宅の通し柱などに使われる引き抜き金物で、ホールダウン金物と呼ばれるものがあります。
今回はホールダウン金物の中でも相当に引き抜き力が強い、こんな金物を流用します。
フェンスの高さは1.5mで設計しているので、台風時は相当強い風圧を受けるため、 当然フェンスは倒れようとします。まるでヨットの帆のように。
柱にはすごい引き抜き力がかかりますから、この金物は超が付くほど重要です。
1本の支柱に対して2個のホールダウン金物を取り付けるという踏ん張り様で、ちょっとやそっとじゃ倒れませんぜおとっつあん!
コンクリートへの穴あけは、 「振動ドリル」というのがありまして、 普通のドリルでは埒(らち)があきません(小笑)。
ドリルの錐が振動しながら穴をあけてゆきます。
振動が当然全身を駆け巡りますから、血行が良くなり、ラッスンこと小山君はみるみるうちに痩せてゆくのです(笑)
この穴に超強力速乾ボンドを注入します。
注入する前には、穴の中のコンクリートの粉がけっこう入っていて、 ボンドの付着を妨げますから、プシュプシュするやつ(名称知らず)で粉を吹き飛ばしておきます。
硬化時間は約3分。
ボンドを注入したらすかさずアンカーボルトを差し込んでゆくのです。
プシュプシュ(超短い動画)MOVファイル~閲覧価値なし(笑)
M16(えむじゅうろく)と呼んでいる直径16mmのステンレス製のアンカーボルトを、 穴にボンドを入れた中に刺します。
固まるまでは決して動かしてはいけません!
支柱はこのアンカーボルト2本によって固定されるので、ここが本日の作業の最重要工程です。
なるほど確かに3分後にはびくともしません。
恐るべしケミカルアンカーの力。
ちなみにステンレス製のアンカーボルトの先も斜めに先を削いでいます。
この加工を怠ると、いくら強力なボンドとはいえ、穴の中で空回りする恐れがあります。
このブログをご覧いただいて真似する方は、ひと手間かかりますが、ここは絶対にぬかりなく!
ちなみにステンレス製M16のボルトはあまり市販されているのを見かけたことがありません。
金物屋さんでも取り寄せになることになるかと思うので、「鉄製(メッキ処理品)ではだめか?」 という質問が来そうですが、鉄製はやはり錆びますからおすすめしませんよお~。
延長長さ約26m・H1.5mのウッドフェンスは、 施工前作戦が功を奏し大工2名、1日で終了。
梅雨時で天候が危ぶまれましたが、 はやい、頑丈、長持ち、の三拍子がそろった、自慢のウッドフェンスになったと自負しています。
気になるお値段は1mあたり約2万円。
ウッドフェンスは10年もすれば腐っちゃう!?、 毎年塗装しなきゃならない!?、 腐ったりシロアリにやられてすぐ倒れてくる!?、 そんな定説を打ち砕く、もちすぎウッドフェンスの誕生です。
2018.6.16 Reborn塩原
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