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この6年間で思ったこと

2017.03.02|その他
塩原真貴

3月になりました^^

6年前の今頃、皆さんは何をしていましたか? そして今、何を思っていますか?  

私の六年前、2011年3月は失業していました。

3月2日はハローワークに行ったと記憶しています。  

2月末日に当時勤務していた社長から、解雇通知を渡されました。倒産です。

工事途中や未着工の現場は十数棟。

「建築主の皆さんには私から連絡しておきますので、みなさんは再就職に向けてすぐにハローワークへ行って手続きをしてください。再就職先を見つけてあげられなくて申し訳ないが」 というような最後でした。  

給料が3月分支払われていなかったので、私を含め、社員たちはみなお金に相当困ったと思います。

一刻も早く失業保険をもらいたい、もらわなければ生活できない。 (結果的には半年以上も経ったのち、ハチガケで手元にきたわけですが)

住宅ローンも当然あるが、今後もこの家に住み続けることができるのか。

キャッシングしてなんとか食いつないできたカードローンの返済をどうするか?

噂を聞きつけて、鳴りやまない携帯電話。

当然出られない。

自宅に来る顔見知りの取引先、職人など関係者。  

それでも工事途中のお客さんたちには連絡が必ず社長からいくはずだ、 と思っていたのですが。(結果的にはなかった)  

そんな、もう何が何だか訳が分からない、 どうすることもできない、 やる気も何も起こらない、  

そんな真っ暗なトンネルにいるようなときに、巨大地震と、あの事故が起こってしまいました。  

今だから客観視できるわけですが、その時までの約10日間、私はぐうたらな生活をしており、 朝は起きた時が朝で、 だれとも話さずに、だれとも会わずに、 眠たくなったら寝る。

無職であることをいいことに、 会社がトンだということをいいことに、 家族のことも、 施主のことも、 自分のことも、 まあどうだっていいや、と隅っこに膝を丸めてすねていたのです。  

あれからずっ~~~と走ってきたという感じです。

自分では意識していないけれども、がむしゃらに働くことで、あの時味わった、なんとも言いようのない虚無感を忘れようとしてきたのかもしれません。

根っこにあるのは日本のエネルギー事情や省エネのこと。

より具体的にいえば、原子力発電の必要性を感じない社会と、地球温暖化がこれ以上に進行しないようにするには、 どういうことをすればいいのか、と思っています。

6年前の以前からも高断熱化に取り組んでいました。

あの時以降、世はモア断熱から、さらに省エネ機器の利用や再生可能エネルギーの活用(「創エネ」、と呼ぶことには若干抵抗があります)、一次エネルギーの消費にも着目せよ、

ゼロエネルギー、パッシブハウス・・・と、なんとなく進化しているように見えますが、実はあまりエネルギーの消費量は減っていないのではないだろうか。  

全機廃炉が決まれば、電力も相当高くなるはず。それはそれで家計的には大打撃だろうけど、そもそも下水処理施設の建設費・維持費も含めて水や下水の単価も決まっているはずでしょう。

電気だけそうなっていない現状は、結局税金投入か、飲み屋にツケを残して子供や孫に支払いさせるようなものじゃないか。

今だにどのくらいの被害状況なのか分からず、調査もできずにいるわけですが、もうあのような事故は絶対に起こしてはならないと思うのです。

  よく、「どれくらい断熱性能をあげればいいのか?」という質問を受けます。

実際にはその方の経済状況や考え方によってその答えは変わってしまうのですが、 できればキューワン(Q値1.0前後、Ua値0.32前後)=HEAT20での新G2レベル、が望ましいと考えています。

それらをいかに建築主が手が届くように、無理がないよう仕様に盛り込んでゆくか、 性能検討の実務レベルだとそんなことを思って設計しています。  

小学1年生が中学に入るんだから、6年間っていえばいろんなことができるはず、できたはず。

自分の生活向上も大切ですが、社会全体が良くなる方向で考えるひと、として今後も思いを伝えるひと、でありたいと思います。  

2017.3.2 Reborn塩原(毒度7)

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