私がこの業界に入って2、3年のころでしょうか。軽井沢で建てたお宅の、築後20年点検に訪れました。
ところは旧軽井沢。いや~、涼しかったな(*´з`)
森の中に佇むポスト&ビーム工法の30坪ほどの、こじんまりした別荘です。
道路から7,8m程でしょうか、かなり見上げた場所にその別荘は建っています。
当時我々工事人は、たいへん苦労をした現場です。
私はまだ現場監督見習いの時期で、こうした難工事の現場は担当させてもらえず、上司のKさんのお手伝いで材料を運んだり、写真を撮りにきたり・・・、地鎮祭にも出席した記憶があります。
軽井沢には工事をしてはいけない期間というものがありまして、毎年7/20~8/31だったかな、建設の工事一切が禁止されています。
そんなこともあって、工事着工は春になってよーいドン!
雪解けを待ってすぐに基礎工事を開始しなければ、この工事禁止期間をまたぐことになってしまうのです。
それにしてもスゲー独立基礎ですな!
1階がコンクリート造のようなつくりなので基礎工事はとても大変です汗
良くないことに、この年は大雪でした。4月になっても残雪が多く、着工を急ぐ会社側の都合もあって、 1週間おきに現場に様子を見に来た記憶があります。車を1kmほど手前で乗り捨て、カンジキを履いて(笑)
デッキは7、8年前でしょうか、ACQ加圧注入材で全面的に改修されていました。
屋根の谷にずいぶん落ち葉がたまっています。
屋根の谷のところは勾配がゆるやかになるので、こうして雪や落ち葉が残りやすい部分です。
落ち葉には油成分が当然に残っているので、屋根材であるトタンを錆びさせしまいます。
屋根はシンプルな形状がよいとされる理由がここにあります。
床下に潜入。シロアリはいません。
ですが、断熱材がかなりの枚数落下しています。当時はサニーライトと呼ばれるポリスチレンボード40㎜が根太間にはめられており、落下防止対策もされていないので、この落下は必然ではあります。
工務店の未熟さともいえるでしょう。
後日あらためて、落下した断熱材の復旧と、全面的に落下防止を行うことをお約束しました。
押し入れ内の点検口より、屋根裏に潜入しようとする塩原。
できるだけOB宅の点検やメンテナンスには新人・ナカソネを連れてゆくようにしています。
将来的にはナカソネ単独で点検やメンテナンスに行ってもらわなくてはなりません。
塩原も45歳を過ぎ、かなりお腹が出てきました。床下や小屋裏に潜るのが、だんだんしんどくなってきているのは否めません。
点検やメンテナンスはとても大事な業務ですが、土日にご希望の方も多く、なかなかスケジュールが難しい現実があります。
小屋裏は袋入りグラスウール・100㎜厚品が敷きならべられていました。
今となっては不十分な施工ですが、当時はこれがスタンダードな仕様でした。
2階の天井を先に張ってから間仕切り壁をつくっていましたので、今でいうところの「気流止め」が必然的になされている工法です。
ですからたとえ100㎜のグラスウールでもそれなりに断熱は効いていると思います。
天気が良く、太陽が照り付ける外気温が35℃もあるような日だと、この屋根裏は気温が70℃近くになっていることもあります。
しかしここは軽井沢。そして奇跡的にも曇天日で、非常に点検はしやすかったんです。
さすがはアメオトコ・ナカソネ(笑)
20年も前の当時から、木製サッシ=アンダーセンが採用されていました。
いまでもたまに採用しています。
アルゴンガス入りのLOW-Eペアガラスです。
内壁はほとんどがパイン板張り。これもまことに味わいが増しており、やっぱ山小屋はこうでなきゃ、って感じです^^
外壁のウエスタンレッドシーダーとベイマツの丸太柱。
「再塗装をしたら黒くなっちゃってびっくりした」、そうおっしゃっていたNさんの奥さん。
木はどんどん黒くなてゆくのです・・・。
しかし腐ったりしているわけではございませんのでご安心を。
深い軒の出&LOW-プロポーションのためか、外部はとてもいい状態が維持できております。
息子さんやお孫さんたちも利用があるということで、久しぶりに避暑地・軽井沢を感じる一日となりました。
2018.8.7 Reborn塩原
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