熊本でまた大きな地震がありました。
長野市は今季一番の積雪になっています。
屋根の上に雪が乗った状態で地震がくることもありますので、みなさん警戒しましょう。
な~んてアナウンスしてもどうしようもない、というのが実情ですね。
地震に自信がない家に暮らす方は、自身のこととしてちゃんと受け止めて、春になったらまずは耐震診断してみてくださいね^^無料ですから。
ある日突然その日がやってくるのです。
たくさんの方が建物の下でもがき、後悔し、亡くなっているという現実があります。
私たち建築士はそのことを”自然災害のせい”だと決めつけずに、あらゆる場面で啓蒙・啓発してください、と国や市町村から言われています。あなた方が間接的に人を殺しているのだ、ということも。
「個人の意思を待っている」、というのがこれまでの耐震診断・耐震改修のニュートラルなポジションでした。
しかしこうしょっちゅう巨大地震が来る昨今、行政も本気で取り組むようになってきました。
私も耐震診断をしばしば行っていますが、見た目以上に評点が低いことが多く驚いている一人です。
昭和の家は筋交いに金物がないことが多く、釘で引っ付いているだけ。平成では当たり前になった柱の上下に付ける補強金物は皆無です。
金物がついていればいいというわけではありません。
南側に窓が大きくとられて、ほとんど壁がない家もよく見かけます。
壁の強さに偏りが大きい。結果大きく揺さぶられると家が回転・ねじれるように倒壊してしまいます。
でもやっぱり大きいのは耐震補強にかかる費用の大きさ。
弱いのが分かっていても、なかなかそこにお金を回せないというのが現実だと思います。
耐震不足、というのは病気ではありませんので、弱いからといって普段の生活に支障をきたすことはありません。
そんなこんなで、長野県も住宅の耐震化率がなかなか上がらず、重い腰を上げました。
画期的な出来事だと個人的には思っています。
従来では認められていなかった、床・天井を解体せずに補強をすることができるようになりました。
壁の強さもそれなりに出ると実験結果で出ており、条件が整えば、わずか数日で家の強さが相当上がります。
窓の上や下の壁を強くする工法も認められました。
基本的には筋交いや合板を使い、柱の上下に金物を取り付ける、というのが耐震補強の王道です。
これからはこれら新工法に見合った金物の開発が待たれます。
押入の中の棚を残したままでの補強方法もあります。
威力はそれほどでもありませんが、 耐震補強計画を行っている身としては、 「あともうちょっと・・・汗」 という場面がしばしばありましたから、これは画期的なことだと言えます。
とにかくこの寒い時期に巨大地震がくると、寒さ厳しい地域では大変なことになるのは誰もが想像できるはず。
祈るしかない、という考えから脱却し、すべての家が安全になることを祈ります。
2019.1.16 Reborn塩原
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