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日除けは徹底して

2019.07.20|住まいの点検・メンテナンス
塩原真貴

長野市松代。10年前に前職の工務店で建てたお宅に点検訪問しました。

いやはや、この家には個人的に相当な思い入れがあるわけで。

詳しいことは明かせませんが、 もうそれはそれは大変な思いをしてできた家でありまして、 さしずめ高校野球の1000本ノックのような試練でした。

低いプロポーションの古民家調の大屋根。真壁しっくい、腰板張りの外観です(‘ω’)ノ 

南側、徹底した日射遮蔽( ;∀;)

夏の日除けのお手本です^^

和風の家にはよしずが良く似合いますね。

毎年買い足していったのか、変色の度合いが異なるのも面白いですね。

10年前、 あきらめずに、妥協することなく、なにものにも逃げずに働く、 ということをこの現場で学びました。

破風板(はふいた)を塗装したほうがよいのかどうか?

屋根の上に登ってその状態を確認。

塗装はご覧のように劣化しているんですが、腐っているわけではありません。

その名の如く、356日風を受け、雨が降れば濡れ、晴れれば乾き、を繰り返しています。

木と鉄 ど

っちが長持ちするかと聞かれれば、私は迷わず「木」と答えます。

よしずの裏側はどーなってる?

犬走り、と呼ばれる縁側のようなコンクリートの土間。

よしずはこのコンクリートが熱くなるのも防いでいます。

それにしてもウォールナット色の塗料は長持ちしますね。

この10年間、いちども再塗装せずにこの状態。

腰壁にレッドシーダーのざらざら板を用いている、というのもその理由ではありますが、 やはり外部には黒っぽい塗料がよいようです。

もともとこの土地には築100年以上にもなる古民家が建っていました。

その家の古材を再利用したり、電気部材である”ガイシ”を再利用したりと、遊び心のある吹抜のあるリビングもまたこの家の特徴で好きです。

新築当時、現在の私と同じ年齢だった建築主のFさんも、 10年が経ち、勤め先の定年退職も見えてきたようで、次なる人生を描き始めたご様子。

松代、というある種独特の雰囲気の土地で、次なる生活をどう送るのか。

私も、「オレ、10年後は何してるんかな?」 と思いを巡らしながら、床下に潜りました(笑)  

 

2019.7.20 Reborn塩原

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