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軒ゼロ納まり

2019.07.23|Q1.0住宅
塩原真貴

いよいよ夏を迎えようとしています。

高校野球甲子園大会・長野県予選は、飯山高校の初優勝ということで、 公立高校野球部出身の私としては、先週末は仕事が手に付かず・・・。 準決勝、決勝とインターネットで配信されるLIVE映像。 解説しているのはそう、わが社の社長なのです( ゚Д゚)

加えてOB宅の息子さんが出場していたり、取引先の職人の息子さんもいたり。

飯山高校、すでに甲子園球場へ向けて準備を整えていると思いますが、まずはお金の工面がタイヘンだろうと思います。

Rebornでも寄付をするつもりでいますが、このブログをご覧の皆さんもぜひご協力いただければと思います。

松本市の5寸勾配、片流れの屋根をもつ新築現場。

高性能グラスウールによる付加断熱が終わろうとしています。

外壁が付加断熱で軒ゼロとする場合は、付加断熱の厚さ分だけ、あらかじめ最初は軒が出ていることになります。

軒ゼロ納まりは、きちんとした詳細図をあらかじめ作っておかないと、雨漏りのリスクが相当高いと感じています。

外壁の通気層をどのように逃がすのか? 雨漏りさせないためにどうするか? 特殊な加工や金物を使わず、施工しやすい方法は?

そんなことを考えながら作成した納まり図です。

同業他社の方、参考にしてみてください。

私もこの図面を書く際、インターネットでけっこう調べましたが、 ほとんどこういった類の詳細図って世に出てないのね。

まあ、付加断熱をグラスウールでやるっていうものレアな話なのでなおさらです。

この方法がベスト、ということではないと思うのですが、 付加断熱を施工する前に、当然屋根は貼らないといけませんので、 屋根屋さん、大工さん、断熱工事やさんなどの顔を想像しながら考えました。

この2枚書くのに丸一日かかりました(*_*; 

私としては、せっかく付加断熱をするのですから、 できるだけ熱橋(ねっきょう)がないようにしています。

断熱材ファーストです。

熱橋」という言葉をご存知でしょうか。

ヒートブリッジとも言ってますが、「熱が伝わりやすい部分」というような意味で使っています。

断熱材と木材を比較すると、木材の方が4~5倍ほど熱を通しやすいんです。

”木って断熱効果があるんですよね?” という質問をよく耳にしますが、 この家でも使用しているピンクのグラスウール(=高性能グラスウール、密度16kg/㎥)、 10cm厚の付加断熱を木材(すぎ)でやろうと計算すると、28cmの厚さになりました。

それは現実にはできません・・・汗

では外張り断熱で現実的に多用されている旭化成のネオマフォームではどうか? 

高性能グラスウール16K :100㎜=ネオマフォーム:59㎜ という計算結果が出ました。現実的には60㎜厚の製品を用いることになります。

ならば薄いほうがいいだろうとフツー考えますが、 材料あたりの単価を比較するとネオマフォームの方が5~6倍高いのです。

ただし、グラスウールを付加断熱で用いる場合は木やプラスチックを用いた下地が必要で、ここにお金と時間がかかります。

いったいどっちがいいのか?

その答えは各社異なるようですが、私はざまざまな理由があって前者のほうがかなり有利だと考えています。

グラスウールを付加断熱として用いる場合、 雨で濡らすとダメなので、すかさず防水シート(タイベック)を張ります。

だからこの写真を撮ることができるのは、わずか数十分間ほど。 ほんのつかの間です。

タイベックを張ると、そのあとは通気胴縁(つうきどうぶち)、そして外壁仕上げです。

この家では外壁に無垢板であるウエスタンレッドシーダーざらざら板を縦張りします。

軒ゼロでレッドシーダーは最近よく雑誌でも見かけますが、経年変化で深いネズミ色になった時がマックスカッコイイ!

均一に変色するためには軒がないほうがよいともいえるのです。

今回は窓を付加断熱用下地に取り付けました。

窓が出窓風になります。

地層のように、壁の断面構成が分かりますね^^

付加断熱を試みようとすると、必ず窓廻りをどうやって納めるか、という問題に突き当たります。 このあたりを解決するために、断熱材が薄くても十分に断熱性能を確保できるネオマフォームのようなボード状の断熱材がもてはやされるわけですが、 コスト、可燃性、断熱効果の持続性などにも着目する必要があります。  

2019.7.23 Reborn塩原  

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