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暖かければよいという訳ではない。

2020.01.09|インスペクション
塩原真貴

暖冬。

基礎工事が終了したばかりの長野市内の現場に完成検査に行ってまりました。

スケート場ではなくプールに。

数日前にまとまった雨が降りましたのでそれなりに覚悟していったのですが・・・(ラッキー)

この時期の基礎コンクリートは気温が低いためなかなか乾かず強度が出ないため、建て方まで2週間以上の養生期間を置いています。

飯山も雪が全然ないそうですね(´;ω;`)(上野設備さん談)

一方、上田市へインスペクション。

Rebornをインターネットで調べてくれた方からのご依頼です。

サッシは木製で整って配列。見るからに高級そうな住宅。あこがれのレンガ調タイルが外壁全面を覆っています。

ん? あれ? ブカブカ?

タイルが妙に波打っているなと感じ、触ってみあると・・・。

こ、この外壁、ひょっとして全部浮いてるの?!

レンガ調タイルの目地はモルタルが詰められています。

しかし伸縮目地(しんしゅくめじ)と呼ばれるコーキングのようなゴム状の筋がない!

軒の出も少ないので、雨に濡れる範囲も広いはずで、20年の時を経て、 壁全体のいたるところが下地から離れてしまっているのです。

画像では到底伝えられないのですが、はしごや脚立で打診検査を行う間も身の危険を感じつつ。

流石に打診検査でバラバラッと落ちることはないでしょうが、ちょっとした地震で剥がれ落ちる雰囲気もあります。

同邸の小屋裏。

中央にある筒状の箱は、暖炉の煙突を囲っています。

暖炉は引き渡し直後に数回使っただけで、以降20年間無用の長物。

律儀に御幣(上棟のお札)も。

銀色の管はエアコンの送風用で、グラスウール断熱材で出来たダクトです。

それにしても、あまりにも無駄な空間。

屋根裏ですから当然部屋としては使っていないのですが、 屋根断熱としており、この空間も暖房をしているのが現状。

おそろしいほどの無駄づかい空間。

1階の居室よりもはるかに高い気温で、気温25℃くらいか。

睡魔が襲う、魔の空間です(笑)

構造的にも床構面がないので耐震上ダイジョウブではないはずです。

聞けば新築した会社はこの家の完成直後に廃業(倒産?)してしまたそうで、 残された図面をみても構造計算書は残されておらず。

なんとも残念な気持ちでインスペクションを終えました。

清潔感のあるジャグジー付きのタイル張り浴室も、 実はこの直下にシロアリ被害が確認されています。

オーナーさんからも羽アリの発生があるとお聞きしました。  

全体的に何とかしないと手遅れになりそうな築20年の洋館。

果たしてどのようにRe-Bornできるのか?

2人住まいで延床面積85坪、エアコンによる全館暖房。

エネルギー消費量はいったいどれほどなのか・・・(汗)  

2020.1.9 Reborn塩原

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