いよいよ明日です!
プロ野球2020がついに開幕。
そして事実上の県内外への往来を是とする自粛制限の解除。
これを「トンネルの出口」と捕らえ、鎖が外れた野犬の如く、無鉄砲なふるまいをするのではなく、 テーブルマナーを習得した紳士淑女として自らを律すべきは言うに及ばず。
出来るだけ感染しないことを心がければ、おのずと感染させることはないのではないでしょうか。
自由とは不自由の中にあるものです。
全工事が本日終了。
もちろんQ1.0(キューワン)住宅です。
最終チェックということで監理確認。仕上がりの様子を見に行って来ました。
みどりの外壁は、紫外線によりオレンジが強くなってきた感があります。
ACQ加圧注入により腐らない木は、ある意味最強のエコ素材なのではないでしょうか。
デッキテラスやルーフバルコニーもACQ加圧注入材のスギでつくっています。
こりゃもうほんとモク(木)だらけ (笑)
周辺住民の皆さんは、いったいこの家なんなん?、って思っていることでしょう。
でもね、日本全体いや世界全域に目を向けてみると、あきらかに木質化がすすんでいるのですよおとーさん。
公共物件でも内外装に木材利用が奨励されているし、環境先進国のヨーロッパでは、町のあちこちに。
3年前ドイツの住宅展示場。
あっちには窯業系サイディングなんて1つもなくて、外壁は基本しっくいか木か石(タイル)のみ。
日本に比べて、断然日射取得が少ないのだけれど、太陽光発電や集熱パネルも数社採り入れてはいますが、 「まずは断熱」ということでUa値は0.25あたりが標準です。
日本のように片流れの大きな屋根で、太陽光発電パネルを10KWものせるようなやり方をしている会社はありませんでした。
彼らは、伝統的な家の形やデザインは大切にすべきであって、それらを捻じ曲げてまで太陽光発電パネルは載せるべきではない、という思想を持っているようです。
30棟ほどのモデルハウスには、全棟Ua値の表示はもちろん、省エネ性能のラベリングがなされており、来場者もそのあたりをきっちり把握したうえでメーカーを選定しているそう。
外ブラインドはマストアイテム化していますし、全館暖房はすでに当然のものとして備わっています。
エアコンはほとんどなくて、暖房は地域温水を利用したパネルヒーターや床暖房。リビングには小ぶりながら暖炉が備わって、夕食のときに炎を見ながら家族でゆっくり食事するのがトレンドなんだとか。
場面戻します。 すからこのRebornの家も、日本のこの地では、一風かわった外観・性能となっているわけですが、 世界的な視野でみれば、それほどおかしなことではないのです。
「むむむ。ただならぬ山小屋。」
今回の見学会のキャッチコピーですが、世界的な目線で言うとただの山小屋なのです(笑)
化粧梁も伝統的な山小屋のスタイルですし、内装しっくいも日本の伝統的な仕上げ材です。
デッキテラスの天井にも天然木を貼っています。
物干し掛けですら木を使うという、マムシのようなしつこさ。(笑)
塩原的にも近年まれにみるしつこさを醸し出しているのが、この家の最大の特徴です。
山小屋にはなんというか、少し緩みと言いましょうか、ラフさといいましょうか、 ざっくり感が大切です。
これが一番難しい(笑)
日本の大工さんは、きっちり整ったつくりを目指しますから、どうしてもカシッとしちゃうんですよねー。 」「もうちょっと雑につくって!」とも言えないし、そのニュアンスを図面化することは到底できません。 」」それはさながらジャッキーチェンの酔拳のようなものです(笑)
リビングの上は大きな吹抜けになっています。
天井も合板あらわしでざっくり感を。
階段の手すりもシンプルにして山小屋感を出したかったんですが、 ナカソネ大工にさせちゃうと、どうしてもカシットしちゃう・・・泣
ま、ここはしょうたろ君に頑張ってもらってラフさ後付けしてもらうしかないわな。
はじめてやってみた、コルクの床を腰壁までたちあげちゃう作戦。
巾木レスでけっこうお掃除しやすそう。かつ汚れ目立たなそう。
昔から板張りの腰壁はさんざやってきましたが、これは新しい発想で、建築主のNさんのファインプレーかもしれません。
トイレは久々、TOTOピュアレスト。便器、タンク、便座が分離型で、昨今一体型が圧倒的なシェアを占めているわけですが、
・一番故障の多い便座だけ替えることができるというメリット
・断水時でもタンクに水入れれば容易に汚物を流せるという分かりやすさ
・やはり便器は陶器がいいよねーという安心感
・パイオニアとしてのTOTO、シャワーの質はやっぱりすごいよね説
以上のような理由から、このような姿にまとまりました。
さあさあ、家をこれから建てようと検討中のみなさん。
メジャーどころのいわゆるハウスメーカーで建てるのもよいですが、 これからは名もなきマイナー地域工務店にもぜひ目を向けてもらいたいと思います。
これまで一般の方は見向きもしなかったのですが、 昨今はYouTubeなんかでもけっこう情報が出ていますし、 逆襲を企んでいる猛者数社が、実はどの地域にも存在していることを私たち実務者は知っています。
有名ハウスメーカーを辞して(脱して)工務店を立ち上げた人もいますし、マニアックともとれるその人のこだわりを曲げずに貫き、ようやく時代がそこについてきた愛すべきファーストペンギンもそっちの海に存在しています。
今回の見学会も予約制にしています。
耐震や断熱の性能はとても高いレベルで、木が好き。
登山が趣味で、辛い物がすき(笑)
ぜひそういった方々にご覧いただき、意見交換をしたいと思っています。
2020.6.18 Reborn塩原
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