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かわるもの・かわらないもの

2020.09.26|リフォーム・リノベーション
塩原真貴

東御市Q1.0住宅完成見学会の初日が終了—

お越しいただきました9組の皆様、ありがとうございました^^

明日の5組のご来場予定の方々、どうぞお気をつけてお越しくださいませ。

さて先のシルバーウィーク、塩原は遠く滋賀県大津市に行って参りました。 

8月にブログで紹介した、20年前に前職工務店でお世話になりましたK様邸

お盆明けよりリフォーム工事を行っておりましたが、1か月の工事が終了しお引渡し。

 百年以上もこの地に存在していた納屋兼車庫を解体し、今どきのカーポートに。

木製のデッキテラスと、デッキバルコニーを総更新。

南側の窓にひさしを増設し、外壁と屋根をフルメンテナンス(再塗装)。

まるで新築のように生まれまわりました(Re-Born)(^^♪

我が家がこんなに大きかったとは思わなかった—

Kさんは、目を細めて眺めていました。

今でこそACQ防腐剤の加圧注入技術がありますが、当時はそういった加工処理はまだなく、20年を経て木材はご覧の如くに。

今日も見学会で、「こんなに広いデッキつくっても、10年もすればつくりかえなんでしょ?」という質問がありました。

今回のKさま邸リフォームでももちろん採用されましたが、30年は長持ちするだろう木材防腐剤の加圧注入材は、ここ20年の間での建築業界にとっての、かなり大きな技術革新ではなかったか。 

「木は腐るもの」という常識を打ち破ることにより、日本には最終的に木材しかないのだから、もっと利活用が促進されてしかるべきです。

まだまだその認知がなされず、樹脂製デッキやコンクリートやタイルでつくられるテラスが多いようなので、我々地域工務店は情報発信が足りていないようである。

ここ大津市は比叡山のふもとで、京都の影響を多分に受けています。

屋根の軒裏には「ベンガラ」とよばれる朱色の塗料が塗られていました。

鉄鉱石=赤い岩の粉を混ぜたものだと思われます。

インターネット販売なんてまだなかった20年前に、「ベンガラ塗料」をどうにか探し出し、現場で塗装をしたのを思い出しました。

風雨にさらされないためか、軒天のベンガラは退色もせず、この土地らしらの建物を見事に演出していました。

こういう日本古来からあるモノ、これからも活用してゆきたいですね。

20年間、浴室に用いられていたペアガラス。

当時まだ、アルミスペーサーの性能が悪かったのか、20年で空気層にこんなに水が溜まりました!

このあたりもガラスをしっかり交換・メンテナンスさせてもらいましたよー(‘◇’)ゞ  

この20年間での住宅建築業界の技術革新ベスト3~塩原の独断

1位 窓サッシの断熱気密性能向上

2位 加圧式防腐処理加工による材木の長寿命化

3位 照明器具LED化

補足で、インターネット(スマートフォン)の普及により、全国のさまざまな建材資材が検索・入手できるようになったことも相当大きな変化でした。

果たしてこの先20年で、どれほどの技術的革新が起こるのでしょうか。

住宅はもはや100年寿命のときを迎えました。

基礎や躯体は更新できないとしても、数十年単位でこうした技術革新を取り入れることがスムースに行える住宅設計思考をしてゆきたいと思います。

2020.9.26 Reborn塩原    

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