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グラスウールよ、さようなら。

2021.02.09|Q1.0住宅
塩原真貴

始まりましたDIY内装しっくい。 安曇野市、Q1.0住宅新築工事現場。 どんな様子かな~、と久しぶりに現場を覗きにいきましたが、 あいにく建築主さんは温泉に!? そりゃそうでしょう。 普段とはまったく違う所の筋肉使いますからね。 いいですよ~♨、休み休みやっていきましょう(‘ω’)ノ

まずは寝室の勾配天井からいきましたかっ! 今回もプラネット・ジャパン社が代理販売しているドイツのしっくいです。(マーブルフィール) ローラー塗装と、左官コテをつかった併用仕上げでゆくそうです! 主に左官。 時間はかかりますが、塗り厚が2~3㎜となるので、調湿作用や消臭効果は抜群です。

標準のローラー塗装は1㎜にも満たない厚みなので、塩原的にはぜひ左官仕上げに挑戦してほしいと心の中でいつも思っていますが、なかなかね~(*´ω`)

室内にはこのように吹抜ともいえる勾配天井の箇所もあったりして、けっこうな塗り面積があります。 時間がかかるだろうからと、大工さん・クロス屋さんが先に2階を仕上げ切って、2階は建築主さん、1階は大工さん(北村棟梁)が石膏ボードを貼っています。 普段の工程では大工さんが木工事を終了して、内装屋さん(クロス屋さん)が紙クロスを貼っている最中くらいからDIYが始まりますが、少しでも早く作業を開始してもらおうとの忖度がありました。

それにしても現場の中はけっこうあたたかい。 外は0℃前後ですが、室内は無暖房でも10℃近くあるようです。 動いて重作業をしている人にとってはちょうどいいくらいか。

ひさしぶりに台形FIX窓が採用されています。 東に面しています。 勾配天井のリビングは、2階寝室より大きな建具(引き戸)から下を覗き見るかたちに。 寝室は本ブログで最初の画像の白い部屋です。 今回もQ1.0(キューワン)住宅:Ua値0.25ということで、エアコンは1台の設計に。

2階の寝室に壁掛けエアコンを設置して、1階に面したこの室内引き違い戸を開けて、あるいは階段から1階に冷気を落として循環させようとの冷房計画があります。

1階はご覧の通りまだまだっぽく見えますが、床は貼り終えており、 壁と天井の石膏ボードを貼り終えることで仕上がり街道一直線状態なのです。 これでピンクの断熱材からオサラバ。 数十年に渡ってこの家を包み込んでくれることでしょう。 そういえば断熱材のリサイクルについて先日質問を受けました。 そもそも空き瓶をリサイクルしているグラスウール断熱材ですが、 「建物解体時にリサイクルされる素材を使用して家をつくる」 ということに着目している設計者(建築業者)がどれほどいるでしょうか? 吹込みグラスウールは、粒状に破砕されたグラスウールですが、工事中に端材として発生したゴミともいえるグラスウールが何%か入っています。

石膏ボードはリサイクルの仕組みが整っています。 木材はやはり破砕されてボードに成形されたり、燃料として発電に用いられたり。 サッシで昔用いられていたアルミもリサイクルできますし、樹脂サッシもペットボトル同様、リサイクル体制がメーカーでとられています。 その時がくるとき、私らは当然この世にいないわけですが、年を重ねたからでしょうか、そういうところまで着眼できるようになったのは30歳台も半ばになってからです。

こうして現場を見渡すと、自分の命よりはるか先まで使い続けられるものとなるので、後世の人がこまらない家をつくんなきゃな、と思うわけです。 大人になったな~、わたくしも( ´∀` )

この時代にあっていまや最高ランクとされる樹脂サッシ+トリプルガラスのものって、いつか交換するときがくるんでしょうかね。 社会の省エネ意識の高まり、正解だった高断熱高気密住宅で、 ここ10年でサッシは急激に進化を遂げましたが、この先どんな風になるのか、まだ進化するのかな? 断熱性能は頭打ちだとは感じるので、開き方の種類や大きさ、高い日射取得率ガラスなどがせいぜいだろう。

壁の厚さは30cmくらいに落ち着くんでしょうね。

さよなら、ピンク色のグラスウール断熱材さんたちよ。 君たちにはもう再び会うことはないだろうが、永遠にこの家を守っていってほしい。そして願わくば、この家の解体後、ふたたび吹込みグラスウールとして再生されたし。 設計士(人間)は、やはりそこまで考えて考えないといけない時代になっている。

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