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中野市・Q1.0住宅新築_降雪なく順調すぎます。

2023.12.24|Q1.0住宅|施工現場の様子
塩原真貴

中野市で新築工事を行っているんですが、なかなか雪が積もりません!

全国的にも降雪量が減ったとはいうものの、昭和の法令を引きずっている建築基準法ですから、

設計をするうえでは「重い雪が屋根上に123㎝に乗った状態」としなくてはならないんです。

(地域と標高によって何センチかが決まる。県から公表されているエクセルシートあり)

中野市の大部分はいわゆる「多雪区域」というエリアに該当するため、通常の雪よりも1.5倍重いものとして設計します。じっとり湿った雪で計算したほうが安全側ですし、実際そうしたオモ~い雪が降ることも十分あり得ますからまあいいでしょう。

加えて太陽光発電パネルを乗せる場合と載せない場合でも区別があります。

当然パネルありのほうが屋根上が重いわけなので構造は大変になります。

中野市(多雪区域)で太陽光発電パネルを設置しての”耐震等級3の取得”はけっこう厳しい感があります。

「雪下ろしをする慣例のある地域では、垂直積雪量を100cmに低減できる」という緩和規定もあってなんとか助かり耐震等級3とできたんですが、間取りが悪ければどうあがいても耐震3は出なかっただろうと思います。

ちょっと昨今の実状の気候と昔の建築基準法とのすり合わせをしないと、ずいぶんオーバースペックな構造になってしまっているわけ。とはいえ、構造計算は命にも関係してくるものなので、常に安全側で計算すべき。

フラットルーフと呼ばれるほぼ平らな屋根は、雪を落とすスペースに限りがある場合や、屋根上の雪かきが容易であると北海道で発達した工法ではありますが、この家がそうであるように建築士塩原はけっこう採用します。

室内は大きな吹き抜けを持つリビングダイニングにけっこうな大きさの窓を。

2階はオール勾配天井として、屋根断熱に吹きこみグラスウール38cm。

床より1.9mから勾配スタート。3.5寸勾配として、最高天井高はちょうど3.0m。

壁寄りに1.8mの家具を置くことも多いので、これくらいがちょうどいい塩梅だと考えております。

吹き抜けに面する勾配天井には節がほぼないスギの羽目板。

これ見ちゃうとだめですね。

ログハウス魂に火が付きそう・・・。

昔はもっぱらパインだったが。

 

2階西面の窓には、強烈な西日をなんとか遮ろうと、日差しカットガラリ引き戸を雨戸的に設けることとしています。

造作で”ひさし”をつくり、窓台水切のうえにH.C.G.H.を後日、足場撤去前に設置予定です。

外部で直射日光にもさらされる場所ということで、使用材料に迷うところなんですが、今回初めてモカウッドジャパンさんの熱処理をしたあかまつ・からまつ材で施工してみます。

・引き戸が将来的にスムーズに動くように水切り下地材や枠材は極力変形しないもので

・高いところなので再塗装などのメンテナンスは難しい。無塗装で30年程度長持ちする素材

ということで考えたときにピーン💡と来ました!

そして「あづみの栗」フローリングがRebornでは初採用!

まだ無塗装状態なので色味がよくわかりませんが、自然オイルクリアー(リボス・アルドボス)を塗ると、おそらく黄色みがかってくるだろうと思います。

大工さん的にも「これは貼りやすくでいいぞっ!」と好評。(服部・峯村)

これまでは長野県産材として「あづみの赤松」が採用れててきていましたが、

これからは栗もよさそうですよ、おとっつあん!(ちょっと高いけど)

(↑ユニットバスの外から脇をのぞく)

床が貼り終われば、ついに壁ボード貼りになります。

見えなくなるところは、このタイミングでしっかり記録写真を残しておきましょう。

(↑洗濯機用の壁埋め込み型水栓金具)

(↑ 24時間換気扇を2階の床からメンテナンスしやすくしている)

(↑ユニットバスの外皮~発泡スチロール断熱材が貼ってある)

さあ、いよいよ階段です!

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