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自然エネルギーはみんなのもの

2012.03.22

今日は松本市合同庁舎にて、自然エネルギー信州ネットの平成23年度活動成果発表会があり、出席して参りました。 昨年平成23年7月31に発足した、官民、企業、個人団体を問わず、自然エネルギーに関して興味のある人たちが情報共有し、方向性を打ち出していこう、というでっかい座談会のようなもの(?)です。 自然エネルギー利用といえば、みなさんどんなエネルギーを連想しますか?風力?太陽光?その他いろいろとありますが、要はこれまで頼り切っていた灯油やガソリンなどの化石燃料消費を減らす目的や、原発や火力発電といった発電方式の見直しが目的であります。   自然エネルギーはもう10年以上も前から、そう地球温暖化防止の観点から必要性が唱えられてきました。それが福島原発事故によって、一気に気運が高まったとみるのが一般的です。 私たちは、「エネルギーはいつでもある、お金さえ払えばいくらでも使ってよい」、というスタンスで生きてきませんでしたか?この先進国日本に生きるものとしての「おごり」ともいえる感覚が、ここまでエネルギーを贅沢に使いに使いまくって、足りなければどんどん原発を稼働し、大地震の想定に目をつむり、生活のレベルはあくまで落とさない!そう歩ませてきたのではないでしょうか。 現在日本国内の年間一次エネルギー供給源は石油と石炭、天然ガスそして原子力が大半。自然エネルギーを含む再生可能エネルギーはわずか6%。(2008年のデータ)そして2009年度の日本の総発電量のうち、水力発電を除く再生可能エネルギーの発電は、わずか1%!日本のエネルギー自給率は4%!! 困った現状が胸に刺さります。確かにその実感はあります。ガソリンだって灯油だって、石炭だってみーんな外国のもの。日本は資源がない、その感覚はあります。 コンセントを差せば、電気はいつでもある。ガソリンスタンドにいけばいつでもガソリンや灯油がある。不自由はない。生きている間は不自由しないだろう、だれかがいつかアッというものを発明するだろう・・・そんな感覚じゃないですか、あなたも。 いまこそ、エネルギーを100%自給できるようにしなくてはなりません。その一歩を踏み出す時です。子供たちや孫たちも安心便利に暮らせる世の中にしなくてはなりません。 ここからは、私が今、ぼんやり考え、不安に思っていることを書きます。 まず、電力の発電をもっと太陽光や水力発電に頼ろう、という動きがあります。太陽光発電を大規模に設置し、余剰電力を電力会社に買い取ってもらって、ひと儲けしよう!それが内需拡大、雇用を生み出し、地域の自立につながる、という考え方です。これは、自然エネルギーで生み出された余剰電力を電力会社がすべて買い取り、全電力使用者=ほぼすべての世帯 がまんべんなく負担してお金を払うべし、という仕組みを想定しています。つまり、お金がある人が発電装置を準備し、自然エネルギー(太陽光発電による電力)を生み出す。お金かかってんだから、太陽光やってない人もみんな我慢してちょっとだけ負担してね、というもの。 にわかに太陽光発電をやろうとしている人がたくさんいます。それはそれで結構。でも金儲けのみを目的としないでください。太陽光発電をやりたいけどお金がなくてできない人も大勢いるのです。儲かるから、という動機が先行するようでは、持続可能社会の構築はむずかしいと思います。勿論事業でやるのですから適正な利潤は当然。たくさん利益が出たら、地域に広く還元するべきです。枝野さんには、ぜひ絶妙の買い取り金額を提示してほしいと思います。(今年の5月GW前には発表される見通し) 太陽光だけでなく、木質バイオマス~薪やペレットなどにも太陽光発電と同等の設置者利益がでるよう考えてほしいものです。信州ネットに参加して訴えていきたい事項です。 今さらですが、もっと省エネを。まずはエネルギー消費を減らすことが大切です。減らせるはずです。各自が身の丈に合った省エネを実行し、なにか1つでも自然エネルギー由来のエネルギーを利用する。 もうこれしかないように思います。 自然エネルギーはお金持ちの人のものではありません。みんなのものです。みんなで上手に使いましょう。一緒に参加しませんか、自然エネルギー信州ネット。  

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