
明日から3月です( ^)o(^ )
いや~、急に暖かくなりましたねっ!(‘ω’)
我が塩原家の3月は二人の娘が共にお引越し。
長女は4月から新社会人となり静岡から東京へ。
次女は大学のキャンパスがかわるとかなんとかで神奈川から東京へ。
恒例の家族旅行は今年も宮古島に決定し、3/10~12は勝手ながら休暇をいただきます。
それにしても若者は東京に行ってしまうのだなぁ~。
仕事ファーストの父である私は「手塩にかけて」なんて口が裂けても言えませんが、(妻が、祖父母が)大事に、時には厳しく育てあげた子供たちが首都圏に出て行って戻ってこない・・・。当然消費も税金もあっち側に落ちるわけで、これじゃあ我ら「田舎」が元気になるはずもないですね。

確かに信州は寒い。
しかし厳しい環境があるからこそ春を迎える喜びは大きいのだぞ、娘たちよ、都会人たちよ。

こんなスカッとする風景を見ながら仕事をするなんてステキではないか!
あー、でも若いうちはわかんねぇだろうな、そういう感覚は。
いつか都会の人込みに、汚れた空気に、満員電車に耐えられずに、
戻って来いよ信州に。

さて今回のブログはみなさんに気密・防湿の大切さをお伝えする内容です。
他社で建てられた築15年ほどのログハウスにお住まいのYさんから、「冬になると天井から室内に水が落ちてくる」というSOS相談メールを年始早々に受け、早速現場調査に向かいました。
最近はネット検索でRebornを発見してくれる人も増えています。
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聴けば、ログを積んだ1階の外部壁にも水跡が。
雨が降ったわけでもないのに、です。

室内を拝見したところ、カネ勾配のパイン羽目板で仕上げられた2階の天井の下方に水跡がありました。

サーモグラフィーを持参したので表面温度を測ってみると、けっこうな温度ムラがありました。

ログハウスは木を積み重ねてあるだけの構造なので、ログ壁自体に気密はまったくありません。
ゆえに結露なんか基本的に起こらないのです。
「これはこの屋根の厚みの中で結露しているに違いない!」
そうYさんに訴えたものの、Yさんはにわかに信じることができず、「他社の業者にも意見を聞いてみる」とのことでした。
その業者さんは「雨漏りの可能性がある」とか「換気をもっと促進してみては」と診断したようですが、冬の時期に発生するというお話と建物の構造から、私は直感的に「野地合板の室内側での結露」を疑っていました。
実は私がこの業界に入って1年目の冬にも似たような結露現象を自社物件で目にしており、そのことがきっかけで高断熱高気密の道をたどってゆくことになったんです。
その後2,3度コーヒーを飲みがてらYさん宅を訪問し、雑談も交えながらこの問題の重大さ、早期に解決しないと大変なことが起こるという説明をさせていただきました。
とにかく一度天井板を切って、屋根の厚みの中をみてみようということで、大工さんに協力してもらい、実際に天井の羽目板を一部剥がして屋根の厚みの中を確認した動画がこちらです。
■ 開けてビックリ、予想通りの大結露


屋根の内部には100mmの袋入りグラスウールが入っていましたが、室内側にあるべき「防湿シート」がなく、なぜか「透湿防水シート(タイベック)」が貼られていました。 これでは室内の湿気を含んだ暖かい空気が容赦なく屋根裏へ侵入してしまいます。
まあ袋入りのグラスウールの室内側の白いビニールは「防湿シート」なんですが、袋と袋の継ぎ目部分やカットした断面は気密テープなどでふさがないといけなんです。
案の定、野地合板の室内側は結露水でビッショリと濡れており、本来の木の色は失われ、真っ黒にカビが発生していました。
垂木(ツーバイエイト)も黒く変色し(=黒カビ)、グラスウールを絞ると水がポタポタと滴り落ちるほどの深刻な状態。木材が腐る一歩手前でした。
高さ18cmの垂木に対して10cmの断熱材が入っており、約8cmの通気層は確保されてはいましたが、完璧に近い防湿層がなく、室内に開放式の石油ファンヒーターを使えば大量の室内の水蒸気発生し、屋根の厚みの中に水蒸気がたくさん進入します。通気層の換気能力では到底排出しきれません。棟換気は付いていたにも関わらず、です。
■ なぜこうなったのか?どう直すのか?
最大の原因は、「暖かく湿った空気を遮断すべき室内側に、確実な防湿層(ベーパーバリア)を設けていなかったこと」に尽きます。
これはこの現場に限らず、あちこちの住宅で起きていると予想される非常に恐ろしい現象です。
断熱材をただ詰め込めば良いというものではなく、湿気のコントロール(防湿・透湿)のセオリーを守らないと、家は内部からあっという間に傷んでしまいます。
悩みに悩まれていたYさんにもこの理論と現状をしっかりご説明し、ご納得いただきました。
対策として、抜本的に既存の天井板=パイン羽目板を剥がし、断熱材を入替え、防湿シートを全面にぽっちり貼って、仕上げにまたパイン板とか石膏ボードを貼るというのが万全です。
しかしそのバッチリ方法だと、費用は莫大。住みながら行うため非常に時間もかかるので、
今回は大工事を回避し、「既存の天井の板はそのままで、室内側から防湿シートを全面にしっかりと隙間なく張り詰め、さらにそのシートの上から仕上げとして新たに12mm厚のパイン羽目板を施工する」という方法をとることにしました。
できるだけ穴をあけないようにするため、タッカーの刃で固定せず両面テープでシートを固定しています。

これで室内の水蒸気が屋根の裏側に侵入するのを完全にシャットアウトし、家を長持ちさせることができます。
2階天井のすべて(約70㎡)を大工さん2人で5日間で終えることができました。
大きな吹き抜けがあったので、仮足場の設営や、防塵のためブルーシートで養生したりという作業も行いました。


家の断熱や改修、目に見えない壁の中のトラブルでお悩みの方は、ぜひ一度Reborn塩原までご相談ください。
電話やメールでもOKですが、公式LINEで友達になっていただき、写真や動画を送っていただけると解決が早まります。
正しい知識と技術で、建物の寿命を延ばすお手伝いをさせていただきます。
