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上棟1か月後、工務店の新築現場の様子をレポート

2025.12.06|Q1.0住宅|施工現場の様子
塩原真貴

1か月前に上棟いたしました長野市M邸―
その後順調に工事がすすみ1か月が経ちました。着工から約2か月経過。

工務店の家づくりはコツコツ「急がず休まず」

現場の民主化を標ぼうするRebornの現場を見てみましょう。

まずは外観ですが、もちろん足場がかかっています。

外壁はタイベックシルバーという透湿防水シートが張られ、その下には付加断熱材のグラスウールが眠っています。

「タイベックシルバー」は商品名で、デュポンという米国の会社が開発・発売した、”水蒸気は透過するが水は透過させない”という不織布です。米国の恐るべきとことはこういうところで、日本では絶対開発しない、思い浮かばないものをいち早くつくってしまうことです。

日本人の恐るべきところは、それらのアイデア商品を真似てさらに機能性や利便性を昇華させ、初代を引きずり下ろすほどにシェアを奪ってゆくところにかつてはあったはずですが、最近はどうなのか。

このシートは直射日光にさらされると劣化が進むので、基本的には2か月以内に外壁を貼るべしとされています。

たまに工期が遅れたりしてタイベックが3か月以上もさらされている現場を市中で見かけることがありますが、アレは防水保証の観点からもアウトです。

こちら玄関ドア横ですが、上はブラケットライト、下はインターホンの配線が出ています。

防水上の最終ラインになるタイベックシルバーは配線・配管貫通部や継ぎ目の処理は厳格に。

アルミが表面に貼られたブチルテープやゴム的伸縮性のあるガスケットで貫通部を処理したりとタイヘンです。

タイベックとブチルゴムは接着相性はよいのですが、タイベック側にご覧のような「シワ」ができます。

これは性質上やむをえないともいえるのですが、しっかりお互いをこすりつけて密着させる必要があります。

室内は壁に充填断熱を施工中で、窓廻りや間仕切り壁上部にサキバリシートと呼ばれる先行シートが垣間見えます。(薄い青いシート)

窓の周りは気密の弱点になりやすく、後で気密テープをベタベタ貼るのも大変なので、窓の取付前にぐるっと先貼りシートを回しておくのが定番です。

断熱材が入る壁には筋交いは入れない、内壁の石膏ボードを受け止める木の下地を先に入れておく、などをご参考に!

先ほどの画像は2階でしたが、1階はすでに充填断熱+気密シート張りが終了していました。

窓まわりの先貼りシートと壁全体を覆う気密シートとは白いテープで重ねられ接着されていますね。

電気配線、コンセントやスイッチがくるところにも注目です。

電気配線、換気配管、パネルヒーター用の温水配管などもこのタイミングで行われます。

大工さんが天井の下地を施工する前に行うのが作業性よいですが、大工さんはこれら配線を避けての作業となるので面倒になります。つたない現場ではこのあたりで職人同士の衝突が起こることも。

作業手順までは図面に記載がありませんので、このあたりは当人同士が話し合ってお互いに相手を気遣い思いやりの気持ちがないとイケません。

24時間換気扇:ルフロ400も居場所を確保していました。最近多い、2階の床点検口からの清掃アクセス。

昨今どのお宅でも換気扇はあるはずですが、いかに掃除をしやすくするかが問題です。

脚立いらず、工具いらずで掃除ができるようにしてあげたいものです。

ユニットバスが設置される場所は基礎断熱:基礎内でスタイロフォーム施工。

黒いスプレー状のものは、吹き付けタイプのシリコーンスプレー。

発泡ウレタンは断熱性は当然ありますが、そのままでは気密性能は劣るので、これを吹き付けてシリコンゴムの塗膜を形成して気密性能向上というわけ。

 

あー。また面白くもなんともない記事を書いてしまった。

よくないよくない。

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