
今年初めての登山は地元飯縄山。やはり雨でした(5/30)
2025年5月31日。
おかげ様で2014年6月設立の株式会社Rebornは第11期を無事終了することができました。
新築やリノベーション、リフォーム、インスペクション、不動産、薪小屋グリーンラックなど、さまざまなメニューをご用命いただきました皆様に感謝申し上げ、心より御礼申し上げます。
また取引先の担当者や職人のみなさん、様々な無理難題にもご理解ご対応いただき、貴重な時間や技術をお借り出来てありがたい限りです。本当にありがとうございます。
「もちつもたれつ」
建築は決して一人では完結しないとても難しい仕事だと思うんですが、いい意味で他者に依存し、それぞれの分野で技術や知識を磨いている人たちが互いに知恵を出し合い、結果としてモノ・空間が出来上がります。
その建物、その空間に暮らす人が明確に居てイメージができるので、大変ですがやりがいがあります。
ほぼ同じメンバーで、異なるタテモノをつくっている地場工務店&設計事務所として今後も暖かい家・暮らしやすい家をつくってゆきたいと思います。
さらに今後12期からは、空き家や賃貸などのリフォームへも手を伸ばし、不動産事業とも連携を強化してゆきたいと考えております。

あたたかい家にするための基本のキはやはりサッシ。
もはや誰しもが知ることになった家の中の熱が逃げる最大のウィークポイントですが、この10年で革新的に変化した住宅部材が樹脂サッシ&ガラスではないでしょうか。
10年前はトリプルガラス入りの樹脂サッシは高嶺の花で、価格はとても庶民の手にわたるようなものではありませんでしたが、YKKさんがAPW430を発売したのが我々Rebornの設立年と重なる2014年。
翌年2015年、LIXILさんがエルスターXを、エクセルシャノンさんがトリプルシャノンを相次いで発売。
窓の性能競争が一気に過熱し、「この性能でこの価格なら」という雰囲気が満ち、高断熱高気密を謳うハウスメーカーや工務店は、顧客へのPRがしやすくなったのでした。
近頃では「窓リノベ」なる手厚い補助金も活用でき、既存の家でも内窓やサッシ交換などがブームです。
とはいえ、それなりの出費にはなりますので、二の足を踏む人が多くいるのも事実。
本当は賃貸アパートなど、もう冬結露ビチョビチョで過酷な環境下にある部屋や、ほぼ外気の昭和のタイル張り浴室サッシなんかにトリプルガラス入りの樹脂サッシを取り付けることができれば、人も建物も寿命がだいぶ延びるだろうに。

中古住宅を購入し、入居前に断熱リフォームをしたいということで、
長野市内で内窓を検討しているお宅があります。
築20年弱ですが、窓点数が多く、しかも気密性最悪のジャロジー窓が6か所もある。
内窓をつけるにしても開閉するハンドル(オペレーターハンドル)が邪魔してしまう・・・。
いっそハンドルを取ってしまって、FIX(羽目殺し=開かない)窓を提案するも、
「ここは開くようにして欲しいんだよね~」という施主意向が大きく立ちはだかります。

今回この中古住宅のジャロジー窓に、どう内窓を取り付けるか、
真面目な塩原は昼も夜も朝も頭のなかでぐるぐると構想を巡らせ、ついに夢の中まで出てくるようになっていました。
サッシ屋さんやメーカーの人に相談すると、いろんな立場でいろんなアドバイスをくれます。
するとYKKさんにはどうやらマドリモなる、室内側からカバー工法(既存サッシの枠はそのままで、その枠を覆うように枠を取付け、その枠の内々にあらたな高性能窓を取り付ける)の商品があるとな!
YKKAPの安藤さん、ありがとっ!
枠を室内側からカバーして、外面に足場を設置する必要なし!
いったいどうやって防水するのかまだよく理解出来ていないんですが、これは革命的であ~る。
サッシ屋さんに見積もりをとったところ、まあ、それなりの金額ではあるんですが、驚きはその補助金額!
明確な数字ではないが、約半額になっちまう・・・。汗
私も含め国民の血税がこんなところにサクッと(こそっと?)使われていいのだろうか?
個人的にはいいと思います。
産廃も工期も最小限。冷暖房費はがぜん下がるでしょうし、室内の居住環境も相当よくなるはず。
マドリモはどうやら2016年から発売があるらしく、近年トリプルガラスも選択可能になったそう。

とはいえ、枠を残したままその内側に新たに枠を取り付けて、しかも漏水しないようにするなんてこと簡単にできんのか?
採寸からオーダーを素早く正確に行うために、YKKさんはサッシ屋さん向けにこのような秘密兵器的グッズを用意しているらしい・・・=「現場調査キット!」 (汗)
「す、すすばらすぃい(*’▽’)」
私が愛すシャノンさんよ、これは既存リフォームの分野で大きく差をつけられていますぞ。
最新のシャノンNS50は発売して2年になるが、いっこうにドレーキップの発売もされないし、日射取得型のガラスもいまだ選択できずでありますな!
親会社のPaansonicさんからは内窓が発売されたわけだし、もうここは思い切ってパナソニックウィンドウとして
”樹脂枠”による内カバー工法・トリプルガラス入りNS50を大至急開発してくれぃ!