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同級生リ・ボーン

2024.04.20|リノベーション|見学会
塩原真貴

登山の師匠Nさんからのレポート写真。安曇野市光城。
ありがとっ!

登山の師匠Nさんからのレポート写真。安曇野市光城。 ありがとっ!

明日はいよいよ長野マラソン!

社長(坂田)はじめ、知ってる人が何人か出場するんですが、天気は曇り。気温もあまり上がらず風も少なそう。

かなり良コンディションっぽいので、ぜひぶっ倒れない程度に頑張ってください!!

(わたくし塩原はOB宅へ定期点検です。お・し・ご・と♡)

 

さて、いよいよ来週末に迫った長野市リノベーション完成見学会の現場。

ずっと進捗を注視しているわけですが、ぎりぎり間に合いそうです(‘ω’)ノ

この方がこのプロジェクトの建築主さんなんですが、御年55歳。

こ現場の家も築55年なので、つまり同級生リノベなのです。

昭和感が色濃く残るこの家はもちろん建築主Yさんの実家で、高校卒業後この地を離れ、お父さんを早くに亡くされ(享年62歳)、長年お母さん(Yさんは「おふくろ」と呼んでいますが)が一人で暮らしていたそうです。

コロナ禍がきっかけだったのか、リモートワークとなり東京で働いていたYさんは夫婦で故郷である長野市にIターン。

実家近くのアパートに暮らし始めたそうです。

現在は健常ながら80歳を超えたおふくろ様は数年前に大病を患い、要介護にまでなってしまったそう。

ブドウやリンゴの畑仕事が生きがいだと笑うお母さんは、この歳で仮住まいを強いられ、さぞかしストレスもかかったんだと思いますが、よくぞ半年間耐えてくれました。

もう一人讃えたいのはYさんの奥さんで、よくぞ覚悟を決めて東京から長野へ、知らない土地でしかも同居。

いくら「長男の嫁」とはいえ、なかなか受け入れることができない選択なのではないでしょうか。

リノベ解体する直前の室内。

リノベ解体する直前の室内。

「同居するためのリノベ」

それが今回のテーマです。

耐震性に劣る古い家をまずは地震に対して安心に。

無断熱で冬はとても暮らせない超寒の室内は、断熱改修で暖かく暮らせるように。

お互いにあまり干渉することなく、それぞれの居場所をもちながらの適度な距離感がある間取り改修。

向こう40年を安心安全に暮らせる、「笑顔で仲良く暮らそう」プロジェクトです。

昨年の年末にはがらんどうの状態で、1/1の能登半島地震で震度5弱を迎えました。

正月休みで、松本市に帰省中だった私はその瞬間、この家がもしかしたら倒壊しまったんではないかと心配でしたが、

ある程度の土壁やら筋交いやらを残していたためか、

あるいは屋根が板金だったからか、被害は全くなく、安堵した1月2日でした。

柱はだいたい3mの長さがあるんですが、一番大きいところで傾きは柱の上下で5cm近くもありました。

地盤の影響もあるわけですが、昔は地盤調査もせず、ベタ基礎もなく、今のように構造計算なんて概念は住宅の場合なかったはず。人間も同じですが、55年も生きていくとあちらこちらに痛いところや、完治しない病気も出るもんです。

臨機応変、作戦会議度々で乗り越えるべきリノベ現場は、新築でのノウハウを応用しながら気密断熱してゆきます。

耐震も一筋縄ではなく、経験豊富な職人がそろっていていればこそ。

みな言われたことだけやってればいい、という感覚の持ち主では成立しないのがこうした大規模リノベーションというもんです。

 

このプロジェクトも40km地点を過ぎました。

少しずつ競技場の歓声も聞こえてきました。

起業から10年経ち、

これぞRe-born(リ・ボーン)!

と、胸を張って白いテープを切りたいと思います。

 

■老若男女、建築の世界を志す高校生や大学生にもぜひ見てもらいたい!

ご予約お待ちしております( ^)o(^ )

塩原

 

 

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