2月になりました(‘ω’)ノ
節分です!
豆を食べましょう!(塩原は無類の豆好きです。特にムシャムシャしたくなっちゃうのは”春日井のグリーン豆”です)
過去工務店に入社した当初わたしは現場管理見習いで、現場の掃除をしながら大工さんの”おてこ”をしていたんですが、腰袋(腰まわりにベルトでつける道具をいれるやつね)にはグリーン豆が常備薬として入っていました。
大工さんはよく釘やビスを口にくわえていますが、私の場合は代わりにグリーン豆を(笑)
たまに釘をくわえることもあるにはあるんですが、間違えて釘をがじってしまったり!
うわぁぁ、なんだか思い出すだけで口の中がやばくなってきた((+_+))
そのころちょうど長野市は冬季オリンピックで盛り上がっていました。
「ふっ、ふなきぃ~~」
というアレです。
1998年。平成10年。26年前。ついこのあいだの出来事です。
あの年も暖冬でした。
雪が降らずに「おいぃ~、これじゃオリンピックできないんじゃね?」と切実な状況だったのをよく憶えています。
ちょうどあのころ建てられたS邸、築26年、上田市の耐震・断熱・水廻り総入替・間取り改変、
いわゆるフルリノベーションの工事がついに先日終了いたしました。
インスペクションを実施したのがちょうど一年前。
奥様のお母さまが晩年ひとりで暮らしていた戸建て住宅でしたが、1年前に他界し空き家となっていました
。
あれぇ~、けっこう昨年は雪があったんだな。
すぐ近くで暮らしていた娘夫婦は考えました。
今の家は寒い。そして家の中に段差がたくさん。しかも二人で暮らすには広すぎる!
定年退職を1年後に控え、これからもずっとここに暮らすのは不安すぎる。
空き家となった母の家もどうにかしなくては・・・。
断熱リフォーム・リノベーション・リノベ住み替えなどのキーワードから、かねてよりRebornのブログをお読みいただいていたそうで、あるとき完成見学会にご来場いただき、
双方の建物をインスペクション
→耐震診断もあわせて実施を
→どうするのが適切か?
→資金的に大丈夫か
→一方の家は売却か買取りをしてもらえないか?
という一連の計画立案・提案をしてほしいとのリクエストをいただきました。(これをワンストップと表現するのかな)
このインスペクションの様子はブログでも紹介済みです。
結果的にはお母さんが暮らしていた空き家のほうをリノベすることに。(↑ビフォー)
薪ストーブ+大きな吹き抜けがある大工職人の木組みの技がひかる木の家です。
この小屋組みをできるだけ活かし、とはいえ勾配天井には断熱材を厚く追加し、吹き抜けの一部も増床しました(写真で白っぽい部分が増床したところ)。
耐震診断したらば評点は0.42で1階の壁強度が特に難点。
しかも図面が残っておらず、外壁解体後2次的耐震診断も当然必要。
断熱材もパッカペカ(ないところも!痛っ)。
薪ストーブの火力パワーでなんとかしのいでいたと思われ、床フローリングの板と板の間から床下の冷気がビョービョーと室内に入り、
半屋外での生活ではなかったか?
気密測定の結果はC値1.4で、もうチョイ気密欲しかったんですが、3種換気はちゃんと機能しています。
小屋梁をかくしちゃうようなことができれば1.0は切れると思うんですが、大工さん&断熱屋さん=グッドジョブといってよいのではないでしょうか。
暖房はパネルヒーターによるセントラルヒーティングで、今回は灯油式の温水ボイラーを熱源としました。
太陽光発電パネル&太陽集熱LATENTOの検討もギリギリまで検討されたんですが、やはり予算の壁が立ちはだかり断念。
耐震性能も評点1.24とぐ~んと上がり、断熱も頑張ったんでUa=0.29、Q1.0住宅LEVEL3まで高めたので十分な省エネ性をもっている。
暖房用の灯油消費量は年間300リットルを切っている。
プラン検討の最後の最後で階段のつけかえ要望があった。
勾配がけっこうキツイ感じで、寝室も2階にあり、10~20年後の老後を考えたときには思い切ってゆるい勾配に架け替えたほうがいいのではないか?
契約寸前のあの時、普通の営業マンあるいはふつうの設計士だったら、「いやいや、もうこの期に及んでそれは・・・」となるだろうなぁ、と正直思う。
けど、そこをやっちゃうんだよな~、私は。
と、上を見ながら恵方巻を今からほうばろうと思う。
YouTubeでもこのお宅の工事物語をアップしています。
まだ見てない方はぜひみてねー。
引き渡しの当日引っ越し。これまでの住まいは絶賛販売中。
もう少しするとRebornが買い取っちゃいます予定で、部分的にリノベして再販しよっかなーと考えております。
スキップフロアのあるこの家、けっこう素敵になると思いますよ♪