長野市安茂里の完成見学会初日が終了。
無事ご予約の7組様をご案内いたしました。
今日は気温が高く日射が室内に燦燦と降り注ぎ、あったかすぎてごめんなさいでした。
室内はややオーバーヒート気味の気温25~26℃まで上昇。
ソーラーパネルは最大4.5KWほどを発電中。
消費電力は1kwh程度でしたから日中はアメリカ大統領でした(バイデン)。
午後は一部窓を開けるほど。(自慢気)
帰りがけにパネルヒーター温水温度を2℃下げて33℃設定としてきましたが明日はどうか。
さて今週は岐阜県中津川市へ―
前職工務店でつくったPost&Beam(ポストアンドビーム)かわいいカントリー調の住宅、20年点検。
新築当時小中学生だった子供たちはすっかり大人になり平日だったので会えませんでしたが、ご夫婦には再開できお昼ご飯までごちそうになりました。
1階がウエスタンレッドシーダーざらざら板、2階はしっくい左官です。
サッシはシャノン樹脂サッシペアガラス。
木は当然変色ありますが状態はとても良好。
「アルミサッシのほうが耐久性がある。樹脂サッシは紫外線でボロボロになる」
というような風評が当時あるにはあったんですが、まったく問題ありませんぜおとっつあん!
外壁の付加断熱こそありませんが、
外壁充填断熱材:高性能グラスウール16K 120㎜
天井断熱材:吹込みグラスウール18K 300㎜
床断熱材:高性能グラスウール16K 140㎜
Ua値は0.45くらいだと思います(当時まだUa値というものさしはなかった)
小屋裏、天井ともに潜りましたが健全ケンゼン。
グラスウールも湿気で垂れさがるとか結露で木材がボロボロになるなんて風評もありましたが、全くそんなことはおきてませんぜおとっつあん!
ただ問題なのは屋根です。
俗にコロニアルとかカラーベストと呼ばれる薄型スレートと呼ばれるセメント基材のこの屋根は、
表面塗装の塗膜劣化は当然として、基材の割れ・欠け多数。
5年前の15年点検で、「再塗装をしたほうがいいですよね?」とご相談をいただきましたが、
「再塗装をしてもしなくても5~10年後のうちには基材がダメになるでしょうから、塗装は見送って全部を葺き替えるか、カバー工法で重ね葺きしたほうがよいでしょう」とアドバイスしました。
それから5年経つわけですがいよいよといった感じ。
あまり長い期間放置すると、台風の時などバッキバキ剥がれ周辺隣家に迷惑をかけてしまうので、数年内にやりたいところです。
このコロニアル問題は各地で建築業者を悩ませているらしく、社会的にアスベストが健康被害を与えるとの見解がはっきり公表され、各メーカーが急遽ノンアスベストに切り替えることにしたんです。
開発が後手に回ったためか、モノ(基材)がいけなかった。
西暦2000年前後のことでしたから、築20年前後の家は要注意です。
メーカーの保証はとっくに切れていますし(10年)、通常の経年劣化も当然ありますから文句の矛先がありません。
やむなく施主(所有者)が泣く泣く大枚をはたいて葺き替えもしくは重ね葺きを強いられることに・・・(泣)
当時全国を飛び回っていたわたくし塩原は30歳。
中津川は長野市から車で2時間ほどのところですが、感覚的にはちょっとお散歩にという感覚で行き来していました。
いまじゃ信じられません・・・((+_+))
距離と時間の感覚が麻痺っていたのか、老いたということなのか?
でもあの頃があったからスケジュールの大切さや、持ち物リストやタスク管理が身についたのも事実だと思うのです。
20年経過した無垢のオーク(なら)フローリング。
深い味わいが増しています。
キッチンの床にフローリングを貼ることに抵抗がある方もおおいのですが、子育て20年やってこれですよおかっさん。
研磨(サンガーがけ)すれば完全復活させることも可能ですが、これくらいであればよくないですか?