「信州の暖房シーズンは10/20~4/20です」とRebornの顧客各位にはお伝えしています。
今年の夏は、秋は、ひじょーに暑かったのでひょっとしたら11月までずれこむかやーと、ぼんやり考えていましたが、
やっぱり来ましたね、定刻で。
今週は火・水・木と北海道函館市界隈に出張し、最近Rebornでは定番の北海道産広葉樹フローリングの製作工場&原木製材工場へと視察に行ってきました。
詳しくは動画を撮影してきましたのでいずれYouTubeでアップしたいと思いますが、無垢フローリングが出来上がるまでにはなんと多くの人や機械がかかわっていることか!
広葉樹は針葉樹に比べて幹に曲がりやクセ多数でしてオートメーション化はできず、
皮むき・木取り、製材、選別、一次乾燥、二次乾燥、カンナがけ、さね加工、パテ埋め、サンダー掛け、最終選別、梱包・発送・運搬という工程をほぼすべて人間が付きっきりでおこなっておりました。
一枚のフローリングが完成品になるまでに少なくとも半年はかかっています。のべ30人ほどの人(いやそれ以上かも!)がかかわってようやくできています。
本当はもっと北海道レポートを続けたいところですが、その稿はまたいずれに譲るとして、
今回は11/3,4で開催される長野市高田の見学会会場の見どころを。
住宅地のなかに割とぽつんと一軒家的に建っているわけですが、なんと市街化調整区域なのであります。
「しがいかちょうせいくいき」というのは各市町村や県が都市計画で定めているわけですが原則建物を建てることができません。
建てられる条件(要綱)が別途定められており、このお宅は「農家住宅」とうことで許可を得ています。
食料を生産する農家はこのあたりとても優遇されていて、ある意味”無敵”です。
現状で農家を手伝っている、いずれ農業を継承する、ほかに住宅建築に適する土地を所有していないなどの条件をクリアしています。
長野市はなかなか新築用地が不足しておりまして、千曲市や須坂市など隣町や郊外へと居住地が広がっている現状があります。それはそれで困ったことになりかねないので、最近は市街化調整区域に建てられる条件を多少緩和しつつあるようです。
夫婦+5人の子供たちのための農家住宅は、延床面積約132㎡=39.75坪。
昨今は4人家族でも31~33坪、大きくても35-36坪の住宅が多いので、数年ぶりに「うぉ~大きいな~」という印象です。
建築主のOさん夫婦と出会ったのは2018年2月。
寒中、中古住宅を買うかどうかのインスペクションを行ったのがきっけけです。
5年前といえば、まだ不動産業界でのインスペクション制度は黎明期で、仲介業者である不動産業者はインスペクションについてのあっせんが必要かどうか購入希望者に問いかけましょう義務が課されて間もないころです。
Oさんは当時から断熱・耐震リフォームを行うことを前提として中古住宅を探していましたので、リノベにどのくらいの費用がかかるかなどを意識して中古住宅を探していらっしゃいました。
ほどなく「新築」へ意識は向かい、希望エリア内で土地探しを開始します。
土地探し経験者ならば誰でも感じることでしょうが、
土地なんていっぱいあるんだから、希望のエリアで、希望の金額でいくつかは候補地があるだろうとスタートしたものの、「ぜんぜんないっ!!」という焦りといいましょうか、絶望感。
過ぎてゆく時間と、子供たちの進学(成長)、自身の加齢。
いったいいつ希望ぴったりの土地に巡り合えるのか?
1年が過ぎ、2年が過ぎ、およそインターネット不動産ポータルサイトの物件は見尽くしています。疲れます。
しかし”ネバーギブアップ!”
気持ちを切らさず、粘り強く、あきらめない気持ちがその時、その場所へと導いてゆく場合が多数あることを知っています。
現状打破の時がついにOさんにも訪れました。
この5年の間に2つの命を授かり、賃貸アパートを脱してこうしてついに家を建てることが叶いました。
DIYしっくいもよくぞ塗り切りました!
今日は私も工事の最終チェックに向かいましたが、明日はいよいよフローリングのDIY塗装です^^
Oさんは、いったいどんな気持ちで、どんな想いでこの北海道産のフローリングにオイルを塗るのか。
この5年の月日を思い起こしながら、
そして今後の家族の未来を思い描きながら、一枚一枚力を込めて、想いを込めて、最後の仕事をやり切ってほしい。
むろん膨大な職人の手にかかり、彼らの技術やノウハウが凝縮された入魂の一棟です。
工事の完成は嬉しくも寂しくもありますが、末永くお付き合いいただければ幸いです。
ご来場予約は本ホームページ予約専用コーナーからお願いします。