管理させてもらっている貸家の契約更新手続きがあり、2年ぶりのオーナーさん宅へ。
借主さんは80代。今も元気に働いてらっしゃいます。
とはいえ、年齢も年齢なので“万一の対応”についてオーナーさんと打ち合わせしてきました。
「契約管理をする仕事も大変だね~」と労いの言葉をいただきながら―。
ところで、あなたは賃貸物件の管理ってどんな仕事かご存じですか?
「管理」と言っても、建物・敷地の管理、家賃入金の管理、入居者の管理といった種類があります。
このうち、私が一番長くやっているのが入居者管理。入居中のトラブル・クレーム・家賃滞納の窓口対応などがメインです。
売買の仲介でしたら、物件の引渡しが完了すればそれで終わり。
しかし、アパートの入居者管理となると、契約が継続する限り、オーナーさん&借主さんとのお付き合いはずっと続きます。
契約中は、実にさまざまな出来事が起こるものです。
あまりスポットの当たらない管理業務について知っていただきたく、私の思い出に残っている出来事をシリーズで紹介することにします。
今回のお話は【屋根裏に人がいる…?!】です。
底冷えのする12月の夜でした。
そろそろ仕事を切り上げて帰ろうとしていた9時頃、一本の電話が鳴りました。
「てめぇ、とんだ欠陥住宅を紹介しやがったな!今すぐこっちに来い!!」
すごい剣幕で怒鳴ってくる電話の主は、私が数カ月前にアパートを仲介した借主のAさん。
私「す、すみません…け、欠陥とは何でしょうか?」
「人が屋根裏にいて入って来るじゃねぇか!!」
私「えっ!!何か被害あったんですか?警察に連絡は?」
「おめぇが紹介したんだから早く来いや、コラァ!!」
事態が全く飲み込めないまま、取り敢えずアパートへ急行しました。
実はAさん、かなり強面の方で、おそらく元〇〇…。
アパートの内覧に来たのは優しい奥様だったんですが、契約の段になって初めてAさんと対面した時は怖かったなぁ…。
殴られる覚悟で現地に到着すると、少し落ち着いた様子のAさん。
話を聞いて、ようやく飲み込めました。
●テレビ番組で、他県のアパートで起きた窃盗事件が紹介されていた
●犯人は同じアパートの2階の住人で、屋根裏を通って隣の号室へ侵入しては盗みを働いていた。屋根裏には界壁(各住戸の間を区切る壁)が無く、行き来が自由だったから
●その放送を見たAさんが、自分の住んでいるアパートも界壁が無いと思い込んだ
…思い込みかい!
まぁでも、Aさんを安心させるため、懐中電灯を手に押入れの点検口から屋根裏へ突入。 遅れてAさんも上がって来ました。
光を照らすと(もちろん)界壁が確認できました(ダ〇ワのアパートですから)。
それでも、東西南北すべての壁をたたきながら隙間がないか入念にチェックするAさん。
私「…問題、なさそうですね。これで安心していただけましたか?」
「おお、わかったよ…」
最初はどうなる事かと思いましたが、大きなトラブルも無く解決。
入居者さんの不安を取り除くのも、管理業務の一つであります。
屋根裏から下りた頃、お風呂上がりの奥様が声をかけてくれました。
「ごめんなさいね。止めたんだけど、この人聞かなくて」
濡れた髪を拭きながら微笑む奥様が、妙に色っぽかった事も鮮明に覚えています(笑)
次回につづく…
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