秋分の日、おみこしを担ぐ子供たちのわっしょい掛け声と、笛の音を聞きながらの書き込みです。
小川村で工事が行われている、築40年の高断熱省エネリフォームも、おおよそ1/3まで進捗しました。
佳境はこれからですが、この段階がとても重要です。
いずれリフォームを考えている方は、よ~く見ておいてください。一般的な”みてくれ”リフォームとは全く異なります。

前回、床に断熱材を充填しましたが、構造用合板=粗床(あらゆか)を貼りました。
これで作業性がぐんと良くなります。
数日後に、こことは別の部屋の解体作業に取り掛かりますので、荷物を移動しました。ブ
ルーシートを被せてあります。

次の解体場所はこの部屋です。荷物を移動しました。
この部屋は昭和50年代に増築をした部分です。
4面ある壁面のうち、3面が外気にさらされています。
また平屋(2階がない)なので、部屋をサイコロと見立てると、6面あるうち5面が外気にさらされているという、非常に苛酷な環境にあります。
一方では、この部屋、南東に位置しているため、採光の面で、最も条件がいいともいえます。

早速解体が始まりました。
畳を剥ぎ取り、天井材を落とします。
天井・壁共にパーティクルボード基材にプリントシートが貼ってあるものでした。
奥の床の間は、お施主様いわく、「大工さんに勝手につくられちゃった」らしい。

袋入りの断熱材が壁や天井に入っていましたが、床下からの空気がこの壁を通っていたらしく、黒く変色していたり、ネズミのフンが大量に断熱材のなかに残っていました。
また、増築前にはこの断熱材箇所は引き戸になっていたらしく、鴨居より上は土壁でした。

翌日、この部屋は、こんなすっきり状態になっていました。
このように懐のせまい天井裏は、なかなか断熱リフォーム作業が出来ないので、やはり天井を一度はぎ取る必要があります。
ここまで戻らなければ、きちんとした断熱工事は出来ません。

一方屋根の上では、薪ストーブ用の煙突の形が出来ていました。
この屋根は瓦もどきの金属製ですが、その下には、旧来からの屋根もあり、重ね葺きしてありました。
屋根勾配が2寸と、とても緩いので、丸い筒の煙突では漏水の危険もあるので、あえて角型の立ち上がりをつくり、その上に筒状煙突を取り付ける予定です。