しばらくは余震が続くのが常ですから、 荷物を取りにもう一度自宅に戻ったり、 全壊を免れようと、応急的に突っ張り棒をしたりと、 被災地は混迷します。
応急危険度判定士は現場を速やかに観察・計測し、
立ち入り禁止
要注意、
安全
を確認し建物を区分けすることで、 2次被害の拡大を防ぐことを目的としています。
今年も「小学生の将来なりたいもの」の中に建築士はありませんでした。大工(職人)はトップ10圏内に・・・(´;ω;`)ウゥゥ 残念ですね。
今の世の中にあって、建築士はけっこう重要な役割を負っていると自負しています。
建物の耐震性能のことや、 省エネ性能、利便性、景観性、 つくるのは確かに職人たちですが、どういうものをつくるのか決めるのは設計ですから。
だから、大規模地震の時には、現場に真っ先に駆けつけなくてはならない。
社会貢献の一環として登録いたしました。
今年から5年間、召集が掛かれば参上いたします!
家の倒壊を防ぐのは、おもに壁や柱です。
この写真は新築のもので、木造軸組み工法、といいます。
別名、在来工法とも。
これらの柱が折れたり、曲がったり、所定の位置からずれることによって家は壊れます。
震度4程度の地震が来ただけで、 「うわぁぁぁ、4でこんなに揺れるんだから、7はすさまじい。
あの揺れに耐えるよう造んなきゃいけないのって、けっこう大変だよなぁ」 と感じてしまう自分がいます。
近年では、床も強くすると建物強度が強くなるということで、 このあたり、これまでは建築士があまり踏み込まないのが常でしたが、 ここはこうして、というような指示が図面で出てくるようになりました。
2階床根太落とし込み+構造用合板12㎜貼り。
2階の小屋組みも通常は火打ち梁を入れますが、 根太落とし込み+構造用合板12mm打ち、で天井面を強くしています。
世の中にはいろいろな工法があるのですが、 実験して強度が確認されているものでないと、世の中には通用しません。
このほうが強いから、といって勝手なやり方ではできないことになっています。
写真は千曲市桜堂 S様邸
こういった、斜めの天井部分も建物強度にカウントすることができます。
垂木(たるき)という骨材を50cm以内の間隔でならべ、固定し、 これまたやはり構造用合板12㎜を50mmの長さの釘を15cmピッチで打ち付ける。
玄関のポーチの屋根を見上げています。
ちょっとした屋根でも、ちゃんと構造的に意味を持たせることによって、 建物全体の強度は上がってゆきます。
もしも大工さんが、「ここに筋交いがあったほうがいいのではないか」 ということで図面にない筋交いを入れようとしたら、制止してください。
建物全体のバランスも考慮されているので、必ずしも安全側にはなりません。
建て方後2週間、この状態。
構造体とそれを支える耐力面材や筋交い。
在来工法には構造美が宿っていると感じます。
倒壊する建物は、倒壊するだけの理由が必ずあります。
2017.4.6 Reborn 塩原(毒度5.5)
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