4月20日が過ぎました。例年ですとこの日を暖房シーズン終了の日と位置付けています。
ここ信州では時折寒い日もありますが、ようやく桜が見ごろになっています。
杉花粉もそろそろ収束に向かっている模様で、ようやく鼻が常時通るようになってきました。
今回は前回ブログのつづきで、 「グラスウールによる付加断熱におけるサッシの取付」 に関しての情報です。
現在工事進行中の長野市SS様邸での様子をみてゆきます。
外壁に耐力面材として、大建工業のアセダス耐震ボードを張り終えました。
樹脂サッシはエクセルシャノン社の「シャノンウィンドーⅡs」
固定用のツバに付属のステンレススクリュー釘で壁に固定したところ。
奥の方にKMブラケットが取り付き始めています。
そういえばシャノンのタグが最近変わりましたね。
青地に白い文字。割と控えめなタグで好感が持てます。
窓廻は、防水上最も大切な箇所です。
ちょっと値は張りますが、タイベックシートで有名なデュポン社のストレッチガードというものを用いて万全を期します。
ブチルゴム粘着シートでありながら、一定方向に伸縮性があります。
裏の剥離紙もはがしやすく、とても親切な商材です。
ブチルゴムは耐候性に優れ、外部や木材がしなったりねじれたりするような動きのあるところに用いるとかなり有効。
シートの上から釘やねじを打っても、その穴から水が入るリスクが少なくて済みます。
大工さんは爪の間が真っ黒くなるからと嫌いますが、ここは大事なところでありますし、これ以上に良い防水方法が私には思いつきませんでしたので、ある意味無理強いをしております(笑)。
特にこのコーナーの部分をどう曲がってくるか。
普通はここでいったん切って、90°方向を変えるのですが、伸縮性を活かして、カーブしながら折り返すことができるというすぐれもの。
第1コーナーをうまく回りました。
窓廻りの木枠を先に回してしまうと狭くなりますので、 まだ木枠を取り付けていないことが意外と重要なチェックポイント。
剥離紙が2分割されていることも、この商品の大きな魅力でもあります。
ぐるっと一周したら次に木の枠を回します。
KMブラケットが100㎜ですから、幅100mm厚さ30mmの木材を使用します。
間柱(まばしら)は通常105㎜×30mmですから、5mmほど引き割ることになります。
本当はKMブラケットが105mmあれば引き割る作業は必要ないんで助かりますが、、、。
窓 1か所あたり30分程度はかかります。そのくらい手間をかけていいところだとも思っています。
窓が引っ込んでいる、という、意匠上大変魅力的な外観デザインのキモは、この部分をいかに丁寧に行えるかどうかにかかっています。
こうした「窓引っ込めおさまり」はまだこの業界でも一般化しておらず、このやり方も誰に教わったわけではありません。これまでもいろいろな方法で試してきました。冬に行ったドイツバウ展でも、さまざまな方法が提案されていました。
また一方で、窓を引っ込めずに取り付ける方法もあります。
サッシは見た目よりもとても重いので、KMブラケットを用いて木枠を補強する方法です。
これはこれでとても効率のいい取付方法です。
室内側は出窓のように、窓台が20cm以上にもなります。
どちらも一長一短あり、私は建築主さんと打ち合わせしてどちらにするか決定しています。
SSさんは夜も寝られないほど、悩みぬいた末に「窓が引っ込んでいる」をチョイス。
個人的には私もこの方がかっこいい外観に仕上がるにでおすすめです。
しかし、作業手間がちょっと掛かるのと、あの伸縮テープがけっこう高価、さらに外部用の窓台も用意しないといけないので、コストアップは避けられません。 このあたりをどう折り合いをつけてゆくのか。
グラスウールによる付加断熱・窓引っ込み思案は続くのであります・・・。
家の中では、建築主SさんによるDIY塗装が始まりました。
天井はプラネットのシーダー色(ネダレス合板下地)、 化粧の梁は同じくプラネットのホワイトです^^
ちょっと北欧の香りが漂って参りました(^_-)-☆
2017.4.22 Reborn塩原 (毒度2.4)
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