長野市のど真ん中でイノシシが出没しました~><
どこから? 山に餌がない? いのししって普段何食べてるの? ところで今年ナニドシ?
不意打ちされ足を負傷したおじさんは確かにお気の毒ではありますが、私たち人間も山奥に行けば逆の立場に。
山菜取りのおばさんがイノシシたちに囲まれ逃げ回る姿を想像。
やっぱり領海は犯してはなりません。
これから夏にかけて熊の動きも活発になるらしい。
クマよけに鈴をランドセルにつけて歩いたり、ラジオなんかをかけておくとよい、 なんていうことを聞くことがありますが、 今や熊は「おお、そこにおいしいものがあるっぽい」ということで逆に寄ってきちゃうぜ、 なんていう話も一部ささやかれておりますから用心の仕様もありません。
さて、過日築16年のログハウス(ポスト&ビーム)住宅の点検に行って参りました。
木の家はやっぱりいいですね。
「経年の美」というものが確かにあると思います。
新しい、そのままの姿を保ち続けるばかりが美ではないことを改めて確認いたしました。
ケイネンを理解できない方は、木の家はやめた方がいいと思います。
丸太をダイナミックに用いることは最近の家づくりでも流行っているそうですが、 木って、もともとはどれも丸太なんでしたよね?
差しかけ屋根を持つシンプルな切り妻屋根。
いまの私のデザインの根源はログハウス的外観から来ているものだと思われます。
真壁、しっくいの外壁。
家を囲う木々、生垣。
日本の住宅は20年もすると、資産価値はゼロ円に、 なんてもう言わせません。
よく手入れをされた、オーナーが愛を注いだ建物(敷地全体を含めて)はむしろ新築のときよりも価値が上がっているはずです。
そりゃあ、傷んでいるところも確かにある。
デッキの先端の床板。
屋根の軒の出が深いといっても、この辺りは雨に濡れるところ。
ある意味しかたありませんが、簡単に交換できるようになっていますのでご安心ください。
塗装をしょっちゅうしていれば腐らない、というのははっきり言って迷信。
塗料は多少耐久性に関係しますが、腐るのは割れ目からや、木の切断面の木口と決まっています。
素材が木なら、表面がまったく割れないようにすることはまず無理。割れの奥まで防腐塗料が行き渡るように塗装すれば耐久性はあがります。
切った木口も、大工さんが塗料を塗ってからデッキを貼る、そして数年毎の塗装の時はいちいちデッキを剥がして木口を塗る。
そんなことが果たしてできるでしょうか?
丸太の通し柱。
塗装の塗膜が一部剥がれています。
新築後、再塗装をしたのは築後10年で、いまから6年前です。
シッケンズ社のセトールノバテック、という塗料をその時使いました。 2回塗りです。
あれから6年が経ちました。
北側は十分に塗膜が生きています。そして、部位によっては塗装がはがれる。
塗料は有機物ですから紫外線で分解され、経年劣化します。
屋根も6年前塗装をしました。
黒色は紫外線に対し劣化しにくいのですが、少しずつこうして色が褪せてきます。
再塗装をするなら4年後、つまり築後20年の時でよいとアドバイス差し上げました。
この家のオーナーさんの4年後は定年退職していることでしょう。 その時何をしていますか?
長男は、いい嫁さんを連れてきてくれるでしょうか?
おせっかいおじさんはそんな言葉を掛けながら再塗装時期について報告しました^^
もちろん床下、小屋裏の点検も抜かりなく行いました。
最近ちょ~高い懐中電灯を買いました。
1本¥14,000もするやつです。
経理の美里ちゃんにはこの場を借りてご報告いたします(笑)
ものすごく明るくて、床下を匍匐前進する距離が短縮できます。
乾電池式ではなく100V充電式なので、乾電池切れによるアワワの心配がありません。
そしてSOSのモールス信号点灯モードもあります。
Sは・・・(トトト)、Oはーーー(つ~つ~つ~)、なのでそのモードに切り替えると、 ぱぱぱ、びゃ~びゃ~びゃ~、ぱぱぱっ、と点灯します。
床下に潜って、万が一イノシシや熊と面会し、どかん!、あるいはばりばりっとやられたら、すかさず懐中電灯をSOSモードに切り替え、遠ざかってゆく意識のもと、床下通気口から、SOS信号を送り続ける。
夜になってたまたまそこを犬の散歩、もしくはジョギングしている人で、かつモールス信号に心得がある人ならば、この命、もしかしたら助かるのかもしれません!(タカイカイモノヲセイトウカスルワジュツヲサイキンオボエタ)
てなことを妄想しながらこの懐中電灯をにやにやと握りしめ奥の方へと歩を進めます。
ロックウール75mm床断熱。
防湿兼防蟻のためのフクビ アリダンシート。
土台は米ヒバ150×150
16年前にしてはがんばってる仕様ですな。
ほうらね、遠くまでよくみえるでしょ♪
フラッシュ焚かずにカメラ撮影できるんですよy
庭は自然公園風で、いろんな花が賑やかに咲いていました。 花をみてだれもが美しいとかかわいい、と感じるように、 自然素材の経年変化を見て、だれもが美しい、味がある、 と感じることができるのならば、世の中はずいぶん変わるはず。 木造で、木を構造はもとより、内外の仕上げ材に使い、木材の需要が増え、山は整備される。 そうすればイノシシや熊は市街地に迷い出ることはないのでなかろうか。 領域侵犯はイノシシではなく間違いなく人間であり、 木は腐ってすぐにだめになるもの、みずぼらしくなるもの、いつまでも古くならない、新しいままでいるものを採用したい、などという無理のある自分勝手主義的いえづくり思想が、 もしかしたらイノシシを市街地出張をさせてしまった原因なのかもしれませんな。 Mさん、本日はごちそうさまでした!
2017.5.27 Reborn 塩原(毒度9.8)
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