田園にぽつりと建っている岐阜県のポスト&ビーム、K様邸。
築後10年点検に訪れました。
別件でちょくちょく訪問していますが、真剣に点検作業するのは5年ぶりです。
あ。私はいつも真剣です(笑)
全力点検といえば聞こえが良いでしょうか。
Kさんは、私にとっては兄貴のようなお人。
私の中では、 「東海帝王(トーカイテイオー)」って呼んでます、心の中で(笑)
何の?、って、薪王(まきおー)ですがな。
すでに5年分くらいの薪を確保されています( ;∀;)
うっ、うらやましすぎる・・・。
岐阜県にもけっこう薪ストーブがあるようです。
近所にも煙突が何本か立っていました。
この家、家のど真ん中、しかも屋根の頂点に近い位置に煙突が突き出ていますよね。
これが誠によろしい。
2階建てなので、煙突長さは8mほどでしょうか。
煙突の長さは長ければ長いほど燃えやすいって知ってますか?
昨今はほとんど見かけませんが、昔おじさんが小さい頃は、 町のなかに銭湯の煙突が立っていたものだよ。
周囲への煙害を配慮すると、やっぱり煙突は長く、高いトップ位置が理想です。
10年前ですが、すでにディプロマットで屋根を葺いています。
やや黒ずんでいますが、これは煙突のススが付着しているため。
ざらざら感は新築そのものです。また、色あせもほとんど感じません。
ちょっと高所恐怖症の方にとっては危険な写真かもしれません。
こういう▲の形をした屋根のことを「ドーマー」と呼びます。
ログハウスの世界では、最もポピュラーな「ピークドーマー」。
切妻(きりつま)屋根はやはりカッこいいですね^^
東西南北、この家は田んぼに囲まれています。
破風(はふ)と呼ばれる屋根の厚みの部分。
一見すると腐っているのでは?という感じの色ですが、ピンピンしています。
やはり破風はなかなか腐りませんね。
ただし塗装はあっという間に剥げます。
風雨にさらされ、太陽光線に一日中さらされていますからね。
この家では、米杉(レッドシーダー)の粗仕上材を2重張りしてありました。
この迫力がログハウス!
丸太は確か木曽ひのきを使ったような記憶があります。
新築当時はクリア塗装でした。
切り妻屋根の△の方を南北に向けています。
このあたりもログハウスの王道か。
軒の出が深いので、この迫力を出すことができます。
ウッドデッキの手すりもゴン太丸太で迫力ありますね。
新築当時から、「いずれ腐るだろう」と踏んでいて、交換ができるような仕組みになっています。
深い軒の出でさほど傷んではいませんでしたが、変色は避けられません。
一度サンダー掛けをしているのでしょうか。
10年経ってこの色はあり得ません。
風向きによって、あるいは割れの向きによっては、こんな風に腐りつつある箇所もありました。
まあ、構造躯体ではありませんし、いけるところまでいこう、という感じです。
ログハウスでは、このように横方向で使う材の上面の割れが大敵となります。
この上向きの割れ目に雨水が入るとなかなか乾きません。
やがてその水は木を腐らせることになります。
コーキングなどである程度防げるのかもしれませんんが、木の割れ全てをふさぐことは不可能です。
24時間換気扇も掃除しました。(JBECK社のダッチマン11、という換気扇です=第3種ダクト方式)
新築後、実は今回が初めて!
10年分のホコリです。 10年でたったこれだけ?って思っちゃいました。換気はやっぱり第三種が安全だよな~( `ー´)ノ
写真を整理していたら、 なんと築後1年点検の時の写真を発見しました。
若いな~、って思ってしまいました。
木の家は経年と共に落ち着いてくるから不思議です。
そして家の風格を決めるのが外構!
みなさんも家ばっかりじゃなくて、これから家を建てる人は、ちゃんと外構にも予算を回してくださいね(^ム^)
締めにうちの社長がたまに言う決めゼリフを。
「工業製品は、同じものを大量にすぐに作ることができるけど、木はつくることができない、生まれてくるものだ」
2017.11.28 Reborn塩原(いつかログハウスに住みたい)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ブログを読んでいただきありがとうございます。
Rebornがつくりだす家→施工事例
動画も多数配信中→YouTube『Rebornチャンネル』
お客様の声→暮らしのことば
不動産サイト→不動産“腐”動産にしない!させない ‼」
Instagram毎日更新中→reborn_house_
適宜更新中です。ぜひ、こちらもご覧になってみてください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~