来週はまた寒波がくるようです(*_*)
今日明日の晴天は貴重となりそうなので、お休みの方は大掃除をやってしまいましょう。
24時間換気扇が設置されている家にお住まいの方は、給気口のフィルターや本体ファンの羽根についている埃をふき取ってください!
第1種換気扇を採用の方は、2~3か月に1度は清掃していると思いますが、念のため。 第3種換気扇を採用の方は、かなり多数の方が忘れているようです。思い出して!
このところちょくちょくいただくメール相談に、
「パネルヒーターのサーモバルブの目盛りはどこがよいのか?」
「温水暖房のボイラーの設定湯温は何℃がいいのか?」
というご質問をいただきます。
「目安として、12月は35℃の温水で、各サーモバルブは1階がⅢ~Ⅳ、 2階はⅡ~Ⅲで使ってみてください。これが基本型です。」
「外気温が日中でも5℃を下回る日が続くようでしたら、温水温度を40℃に」
「サーモバルブはその部屋、その場所をどんな状態にしたいのかによって変えるものですが、都度変えるものではありません」
「初年度は練習試合みたいなものなので、いろいろと試してみるとよいです」
そんな風にアドバイスしています。
温水温度35℃は、パネル表面を触るとやや冷たく感じるはず。体温が36℃前後ですが、手の平はおそらく35℃程度になっているでしょうから。
「ん?これって暖かいの?」って感じるくらいの低温水でも連続で放熱していれば心地いい部屋になりますよ^^
ボイラーは連続運転で、車でいうところのアイドリング状態、または高速道路の80㎞運転が最も燃費がよいそうなので、温水温度は低ければ低いほどよく、入れたり切ったりしない状態が燃費は向上します。
さて、 松本市蟻ケ崎で新築住宅が着工になりました。
敷地に隣接して、立派なサクラのある公園が。
リボーン標準のQ1.0(キューワン)住宅、
Ua=034(Q=1.26)
暖房消費量 電気=2,176kWh/年(COP2.5)
灯油ボイラー(効率85%の場合)に換算→622㍑/年=4.72㍑/㎡
という燃費性能です。
窓が多い割りにはUa値がよい、という印象です。
「Ua値だけで競うのはもうやめましょう」、
Ua(外皮平均熱貫流率)はもちろん大事な指標となる値ですが、それだけでは語れない暮らし心地があるのだ、そんな風に自分では思っています。
南側に窓がたくさんあります。
1階の南には、下屋をかけています。
パッシブ設計のキホンと照らし合わせると、この屋根は禁じ手になるわけですが、 日射取得は吹き抜けに面した2階のFIX窓に任せて、1階は使い勝手のいい屋根付きのデッキテラスを優先しました。
冬の直射日光は確かに暖房となりえますが、ここ松本だとオーバーヒートする可能性もあります。
オーバーヒートとは、日射を採り入れすぎて、室内気温が30℃近くまで上昇。結果真冬に窓を開けて室温を調整する羽目に陥ることをさしています。
外壁の断熱を付加断熱として、熱損失を抑える方法で、 なによりも建物のプロポーションがよい感じに。
屋根上には、真空管式の集熱器を約6㎡乗せ、室内に500㍑の蓄熱タンクを。
熱交換をして給湯と暖房へと熱利用します。
さらに太陽光発電パネルを5.9kw分のせました。
これにより、いわゆるゼロエネに。
年間を通して少なくとも10年間は光熱費がZero以下になります。
「少なくとも」と言っているのは、10年後の余剰電力買取り単価が不明だからです。
国交省の地域型住宅グリーン化事業・省エネ型に応募していますので、165万円の補助金を交付申請しています。
これにより、初期投資の回収期間は大幅に短縮され、ある意味10年間の光熱費を税金によって先に支払ってもらった、ともいえるのではないでしょうか。
10年後には、電気自動車や自宅で蓄電することも想定をしていってほしいと思いますし、おとなりの実家にも電力シェアをしていってもらいたいと考えています。
2階空間は斜め天井として、建物の高さを押さえています。 (最高高さ7.6m~なにも考えずに設計すると8mほどになるはず)
地域に根差したデザインを考慮して、なによりもシンプルな切り妻屋根としたかった。
太陽光パネルに頼らないゼロエネ住宅になる、 こんなスタイルの家が、日射の豊富な信州の目指すべき家だと確信しています。
すぐとなりには、10年前に私が現場監督として担当させていただいたご両親の家があります。
松本の伝統的なデザインである大屋根スタイルで、”すすめおどり”なんかもついてますね^^
この建物にあうデザインを、 というのが設計コンセプトの第1歩でした。
10年を経過しても古びないこの感じは、木の家だからこそ。
そういえば昨日は冬至でした。みなさんカボチャ食べましたか? 私の家の夕食はカボチャカレーでした^^
2017.12.23 Reborn塩原
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