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”付加断熱アリ”の場合の下屋のつくり方

2018.05.01|Q1.0住宅|断熱職人
塩原真貴

断熱改修された新事務所に移動して数日が経ちます。

新入社員のゾネクンも、魔の1か月を乗り超えました(笑)^^

住み心地がまったく違います! 防音がすごい! 景色がいい! 明るい! 夜寒くならない!

ダンンツの魔のチカラを、肌身で感じております^^

先週上棟いたしました飯田市の新築住宅のMさま邸。

順調に工事が進んでおり、屋根面の防水シート(ルーフィング)まで工事がおわりました。

GW後半の雨にもしっかり対応できました。

遠山棟梁はじめ、お手伝いの大工のみなさん、ありがとうございました。

遠山さんは県境を超えて、恵那から毎日通っています。

そう、今放送中の朝ドラ「半分、青い。」の舞台であるあの岐阜県恵那市です。

おしとやかな信州人からすると、やや乱暴に聞こえるナマリ&イントネーションがありますね(笑) 

岐阜では構造にほとんど松は使われないようで、 「いやぁ~、何年かぶりに松の梁をみた」 と言ってました。

なんでも杉もほとんどないらしく、メインはヒノキ。

岐阜県のひのきは東農桧(とーのーひのき)と呼ばれています。 「とーのー」という響きがいいですね。

なんだかちょっと偉そうでもあり、ゴロがいい。

長野のひのきはもちろん「きそひのき」でブランドが通ってますが、言葉の響きでは負けてますね。

ひめひのき、ひのき王、しんしゅうひのき、、、、長野県森林組合のみなさん、なんか考えないといけんずら!

さて今号のブログは、外壁に付加断熱がある場合の下屋のつくりかた。

在来工法でつきものの、1階の屋根=下屋(げや)は、最近は少なくなったように感じています。

そりゃ~総二階は断熱ラインは楽ですし、大工さんも楽です。

しかし2階の床面積に比べて1階の方が大きくなる傾向がありますので、 そんな場合は1階天井のすぐうえに屋根をかける部分がでてきます。

北側に下屋をもってくるパターン、東か西に持ってくるパターン、南側にもってくパターン。

間取りや陽の当たり方、外観のプロポーションなど決定する要因はいろいろあるわけですが、 階段の位置と構造体のかけ方がとても大きく関わっているのです。

昭和の家は、2階に和室6帖が2間だけなんてものざらにありましたから、東西南北が下屋でぐるっと囲われている、なんて家も多かった。

それはそれで外壁のメンテナンスや屋根の再塗装、あるいはアルミのベランダを屋根上に設置出来たりと、けっこう定番かつ合理的な家のつくり方なのでありました。

しかし2階の外壁の直下の1階に壁がほとんどない、という弊害もあり、現代の間取りではあまり見かけなくなってきています。

やはり現代はコスパが重要視されているのです。 

話は戻って付加断熱と下屋の納め方。

素人の方にとってはおそらく以降はちんぷんかんぷんなはずなので、もうこの辺りで他のサイトに行ってください(笑)  

まず耐力面材を先に柱・梁に張ってしまいます。

耐震構造をまず大事にします。この壁に屋根が延びて当たってくるのですが、 先に屋根をかけてしまうと、この耐力面材が張れなくなります。

そのため、間柱と呼ばれる壁の下地もこの段階で施工済みです。

面材をとめる釘は一般的にはN50(えぬごじゅう)と呼ばれている、鉄製の丸くぎで長さが50㎜のものです。

釘を打つピッチが最重要。普通はこのボードにスタンプされています。

次に大事なのが、エアーガンで釘打ちをする場合のめり込みに注意!

少しエアー圧は弱めにして、釘の頭がボードにめり込まないようにしてください。

ちょっと浮き加減で、最後は金槌で叩くくらいがちょうどいいです。エアーガンを連打しているとエア圧が落ちてきますので、一定間隔のリズムで打つのがコツです。

この作業と並行して、付加断熱材用の下地を切っておきます。

この家では付加断熱材に、高性能グラスウール100㎜を外張りしますので(Rebornの標準)、100㎜の間柱を準備しておきます。 この100㎜下地は90㎜のコーススレッドと呼ばれる廉価なビスを用いて固定するので、シイタケビットと呼ばれる下穴キリで穴をあけておきます。

これは新住協では定番の施工方法で、 あ、すみませんすみません、、、 今回木工事を担当してくれている遠山建築さんは新住協の会員さんです。

支部は異なりますが、 けっこう昔から交流があり、このあたりの納まりは普段から慣れているようです。

遠山さんもキューワン住宅をつくっているのかな?

この下地を455㎜間隔で耐力面材の上にコーススレッドビス90㎜で固定し、 タイベックシートを先に張ります。 この間にはいずれグラスウール断熱材が入ることになります。 ですからタイベックは後で断熱屋さんがめくれるよう、びらびらさせておきます。

このタイベックの上から、垂木を受ける「垂木受け」をとめつけ、 垂木を455㎜間隔で並べ、固定し、下屋の屋根の形となりました。

恵那の大工さんらは、垂木掛けのことを「ガケ」と呼んでいました。

これは長野県ではあまり使わない呼び方です^^

「ゲケどこだ?」 「ガケ持ってて!」 などと、なんだか現場が少し男らしい雰囲気に包まれたのは気のせい?

あらかじめ遠山さんに贈っておいたメモを紹介します。 新入社員のみなさんよ、 参考にしてくれ!  

2018.5.1 Reborn塩原  

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