長野市で耐震・断熱・水廻り一新リフォームが始まりました。
今回も国土交通省による、「長期優良住宅化リフォーム・高度省エネ型」の交付申請を行い、補助金250万円をゲットする作戦です!
亡き父の残してくれた築36年の木造軸組み・土壁仕様。ラッキーなことに、新築当時の建築士さんがたまたま知り合いで、当時の図面などをお借りできました^^
外壁に断熱材はまったくありません。
一般診断法による耐震性能評価は0.33。Ua値がこれくらいなら言うことありませんが、 耐震評点0.3は、震度5強で大破あるいは全壊する恐れありで、命の危険もあるのです。
土壁に埋め込まれた筋交いは、当然金物が付いておらず、大きな地震の際には壁からブワンと跳ねだして効かない、ということがしばしば報告されています。
土壁も、多少地震の揺れに対抗する要素にはなりますが、厚みが均一でなかったり、年月とともに相当割れていますから、安直に耐震要素に加えないほうがいいと思っています。
逆に、外壁に塗られたモルタルや、サイディングボードなどは定められた数値以上に耐震に役立っているのではないか、と個人的には感じています。
そうはいっても決められた強度でしか計算はできません。
安全側で、過少評価するしかないのです。
この家は、地面も不同沈下があり基礎が大きく割れています。
加えてシロアリ被害も過去にあったので、思い切って床下に全面コンクリートを打設します。
その際鉄筋を入れ、現状の布基礎の立上り部分に差し筋アンカーを打ち、いわゆる”べた基礎”にしてゆきます。
これ以上地盤が沈下しないようにしつつ、床下からの湿気防止、シロアリ予防に有効です。
ところで長野県による耐震改修のプロ向けセミナーで、先日大変なことが発表されました!
今年の9月より、大幅に耐震補強の手法が緩和され、これまで認められなかった工法を採用しうるようになりました。
左の画像は、一般の方が見てもまったく理解できないと思うのですが、 つまり床や天井をはがさずに、耐震補強をすることが想定されています。
実に耐震リフォーム費用の半分くらいが、解体とその復旧費用であることはご存じでしょうか。こ
れでは耐震改修工事が進むはずがありません。
以前からこうした工法は、別の自治体(県・市町村)では東海から関西にかけて多く採用されてきており、 心配の種を一刻も早く改善したいと願う市民の救いとなっていたのです。
残念ながら長野県はこれまで認められていませんでした。
したがって、耐震診断の後、耐震改修費用の見積もりを取るところまでは進んでも、「どうせ生きている間に来るか来ないかわからない地震なんて」とか、 「どうせいつかは死ぬんだし」と自己防衛思想で自身の気持ちをごまかして先延ばししてきたのではないでしょうか。
「できるだけ解体せずに、低コストで耐震補強をする方法」にようやく長野県も賛同し、 予定だと今年の9月より認定工法を大幅に増やす方針だそうです。
新しく追加される工法には、さまざまなバリエーションがあります。
これらをうまく使いこなすことができれば、ほんとうにこれまでの半分程の費用で耐震改修工事が実施できるかもしれません。
一気に耐震補強工事の需要が高まる可能性があります。
耐震診断を受けたが、まだ補強工事を行っていない方、私が担当したお客様にも何人かいます。
ぜひ早めに再度耐震改修工事の実施検討をお願いいたします。
長野市の昭和56年以前に建てた木造住宅の耐震改修工事はぜひ、リボーンにご用命ください!
2018.7.3 Reborn-Studio一級建築士事務所 一級建築士 塩原真貴
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