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初タイベックスマート

2018.10.02|断熱職人
塩原真貴

長野市松代町、C様邸新築工事が順調に進んでいます^^

今年は地域型住宅グリーン化事業の実績報告書の提出期限がかなりヤバい。

補助金を得るために、なんと来年の2月上旬までに工事を完成させねばならぬのです。

室内は電気配線が終わり、断熱工事中。1か月後の11月上旬には大工工事を終了させるスピード感が必要です。

これはもはや「疾走」レベル。

ただでさえ手間のかかるQ1.0住宅ですが、Rebornの合理化工法でなんとか乗り切りたいと思います。

今回は室内側の防湿シートに、デュポン株式会社のタイベックスマートを採用しています。

旧名称は「ザバーン」。約1年前に「タイベックスマート」という名称で発売されました。

断熱材セルローズファイバーの調湿作用を活かす目的であったり、酷暑地での夏型結露の抑制にと、関西以南地域では人気が出てきているというシロモノ。

問題はその金額でしたが、今回”お試しで”ということで特別価格でメーカーさんにご提供いただきました。

従来のポリエチレンシートと比較して実測をしてみたいと思っています。

長野県も夏はかなり暑くなってきていますので。

もはやタイベックは透湿防水シートの代名詞となっていますが、実は透湿防水シートはいろんなメーカーから発売されています。

タイベックはアメリカのデュポン社が発売するシートの商品名。日本の木造住宅に初めて採り入れたのは、新住協の理事長である鎌田先生なのだそうです。

水は通さないけれども湿気は通すという魔法のシート=タイベック。

タイベックスマートはなんと、「普通の状態では湿気は通さないが、温度が高く湿度が高いという状況においてだけ湿気を通す」という機能があります。

(旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社のHPより抜粋)

つまり冬は湿度を壁の中にいれず、夏は湿度を通すという作用があります。

夏、室内をガンガンエアコンで冷やしていて23℃、外気温が40℃などとなり、壁の中の空気が32℃-湿度60%なんていう状況になると、室内側の防湿シートで結露が起こるんです。

エアコンを効かせた車の中で、夕立ちザブ雨の後、高温多湿でちょっとムッとした夕暮れなんかだと、フロントガラスが曇ってワイパーしたことありませんか?

あれが夏型結露というものです。

いつもはピンク色で、いかにも暖かそうな印象ですが、白いシートはクールな印象。

施工感は、やや厚手で貼りにくい印象があるが、ピ~ンと張れるので仕上がりとしては別段問題なし。

ロールの長さが1.5mという中途半端が長さで、重ね代が大きくなるものの実際にはロスが出ます。

実測面積の1.2倍程度の㎡数量で発注しました。

また、継ぎ目に張るテープは一般的な気密テープで、専用テープのラインナップは今のところないそうです。今回は一般的なアクリルのエースクロスで。

この後の工程は石膏ボードを直貼りしますが、下地である間柱が見えないので、大工さんには不評となることは間違いないものの、実際にビス打ちをする際には間柱は当然見えませんので、正確には「間柱の位置を念のため確認するのに目を使うか、指先を使うか」の違いだとは思います。

家の外側ではKMブラケットによる外壁付加断熱の準備が進んでいます。

松代らしく、なんとなく武家屋敷っぽく見えたのは気のせいでしょうか。

点状に外壁に取り付けられたこのKMブラケットに、高性能グラスウールを横長手方向に下段から引掛けるようにして充填してゆきます。 こ

れで内外あわせて205㎜の断熱厚さとなります。U値=0.184。

熱がにげるの「イヤヨ」と憶えてください(笑)

ちなみに105㎜の充填断熱(内側のみ断熱)だとU値=0.382

光熱費の違いは、なんと灯油で年間約150㍑の差がでます。  

2018.10.2 Reborn塩原    

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