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中津川市15年点検

2018.11.20|住まいの点検・メンテナンス
塩原真貴

15年点検で岐阜県中津川市のOB=Fさんの家を訪問。

私は当時30歳でした(*´з`)

これぞホンモノの「ヴィンテージ」。

私自身目指している「美しい経年変化」を見事遂げつつあり、素晴らしい風格が備わっています。

分かるかな~、この価値観。15年前どんぐりコロリだった新芽は5mにまで成長し、この家の象徴木となっていました。

2階ベランダより見る。

ログハウスらしく広い敷地に、オーナーFさんはコツコツと彩を与えてきました。

サラリーマンでありながら本物の日曜大工Fさんのお父さんは大工さんだったそうです。

その血を、あるいは家庭環境を引き継ぐ格好で、15年前セミセルフビルドという手法でこの家をつくりました。

基礎、足場、建て方、屋根、天井仕上げ、外壁仕上げ、水道関係や電気関係までを私共専門業者が行い、 内部の大工工事や珪藻土左官内壁仕上げをDIYで行うというやり方。

デッキもたしかDIYだった気がします。

この時、少なからず手伝った友人大工(本職)が恵那市の遠山建築さんでした。

遠山さんとはこのF邸工事の数年後に、新住協という工務店団体の場で出会うことになるのですが、 Fさんの青年期の失敗談やその他モロモロで話が盛り上がり、仕事を通じてその後もお付き合いが継続し、 今年は飯田市でキューワン住宅新築現場を担当してもらいました。

話は戻って、Fさん自身の手でつくったというピザ窯&小屋について。

ピザ窯は塩原も当然あこがれ&意欲があるわけですが、小屋まで作る方はそういないのでは?

「いい旦那さんといっしょになりましたね」 って奥さんにボソッと話しかけたらにんまり笑っていました。

笑顔がとっても素敵なかわゆい奥さんです^^(トシウエデスガ笑)

ピザ窯をつくるときの道具の一つが建物の北側に転がっていました。

 何だかわかります?

私はてっきり丸太の半割りで、ベンチか何かをつくるつもりの材木かと思いました。

「こーゆう所にシロアリが寄ってくるのですよ」と伝えようと思ったのですが・・・汗笑

正解はピザ窯のアール状耐火レンガを積むための型紙です。

ひっくり返すとこんな風になってます(‘ω’)ノ

これはこれで何かに使えそうですね。

レンガを積んだ後で抜けなくなったら燃やしちゃうつもりだったそうですが、きれいに抜け出せたのですね。

「レンガはアールになりたがっている」

そう言い残したのは偉大な建築家ルイス・カーンの言葉だったか?

なるほど。こうやってやるのね(^_-)-☆ 

窯のサイドテーブルにも関心しました。

きっとお父さんが使っていたものでしょう。で~っかい丸ノコの刃です。

錆びついているのがまた良い。ちょっとしたものではありますが、これをテープルとしてさりげなく東屋に置いておくのもセンスを感じます。

「おいチミ。こういう生活をしたくってログハウスをつくる会社に入社したはずではなかったか?」

そんな天からの声が聞こえたような聞こえないような(笑)

露天下のデッキテラスはかなり傷んでいました。

しかしこれはこれでなかなかいい感じではあります(笑)

足を踏みぬいて怪我でもしたらかないませんので、なる早でつくりかえましょう。ACQ&DIYで。

15年前にはACQの加圧注入材はまだなかったはず。表面に塗布してあるものは出まわっておりましたが、加圧注入はなかったはずです。

デッキの耐久性向上、という意味で防腐材やオイルステインの塗装はあまり意味がないと感じています。

露天下のデッキ塗装は、”色付け”、という程度で考えましょう。腐るのは割れ目や小口、ビス穴です。

解体後も薪として使えるよう、塗装はしないほうがいいですもんね。

私が手掛ける住宅にはデッキテラスが95%以上つきものです。世の中的にはオプションらしいのですが、

日本人のDNAには縁側生活というものが刷り込まれていて、南側の陽当たりのいい場所にはやはりこうした空間がマストなのではないでしょうか。

外流しや窓の面格子も当然Fさんのお手製。

奥さんや子供たちが「○○つくって!」ってお父ちゃんに言うと、 何でもつくっちゃうんだろうなあ~、きっと。 

数日間じっくり策を練り、手順をシミュレーションし、いつも間にか、夜勤明けの休日にパパっとつくっちゃう。

そして「どうだ!つくったったぞ」とは言わず、それを見た妻子の表情をチラ見しながらほくそ笑む。

わかるかな~そういう男心。

この外壁もいいよね。ウエスタンレッドシーダーざらざら仕上げ。

「私はそろそろ塗装して欲しいって言ってるんだけど・・・」 と遠慮がちに言ってくれた奥さんにきっぱり。

「え~っ?これがいいんじゃないっすか~!?」ってタメ口叩く塩原。

そんときFさんは、そやろ、って感じで笑ってました。

この何とも言えずカっチょヨい板の外壁。

しかも15年前からシャノン樹脂サッシホワイト。

飽きの来ない外壁材のひとつだと思います。

先日も、来年新築する方に、市街地ながら外壁全面をこの板で張ってみたいとプレゼンしました。

メンテナンスのこと、色合いのこと、いろいろ心配されていましたが、15年経ってもこれですからご安心ください^^

防火上の制約もありますが、これからはスキあらばどんどん板の外壁を推奨してゆきたいと企んでいます(笑)

リビングの上は大きな吹抜がありますが、FF式のファンヒーター1台で全然寒くないそうです。

これまでほとんど不具合もないそうですが、間取りや使っている材料、工法などなにもかもが今とあまり変わっていないのではないか。

つまり塩原はまったく進化していないのではないか?

そう反省しつつも自信も湧く感じもあるわけで…。

もし「あれから何か変わったの?」って問われたならば、 「外壁の断熱を厚くしました」という程度で、 確かに体重は20キロ近く増えましたが、何か?  

2018.11.20 Reborn塩原  

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