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目地ナシ左官塗り壁の下地

2019.03.12|Q1.0住宅|手仕事
塩原真貴

3月11日の朝、松本地方は久しぶりに白い世界になりました。

今月末完成見学会を開催予定の松本市波田・K様邸も10cmほどのベタ雪が。

気温は高めで、あっという間に溶けてゆきます^^

建築主Kさんによる室内しっくい塗装がついに完了!

親方(奥さん)の活躍により、2週間ちょっとですべての部屋を塗り切りました!!

この記録、明らかに日本新記録だと思うのです^^

外では外壁左官が始まっています。

毎度おなじみ、長野市・荻原ブラザーズの登場であります。

すでに防水シート→ラス網→コーナー出隅役物取付が行われ、ようやく暖かくなってきましたので、 「そろそろいいかな」と満を持しての下地づくり。

カメラ片手に激写してまいりましたので、今回のブログは動画付きで。

Rebornでは外壁に付加断熱が標準仕様で、壁厚は280㎜になります。

窓はその中間に取り付けているので、外壁面より引っ込んだ形で窓が仕上がります。

窓の周りはご覧のようにコーナー定規と呼ばれる、ツブツブ穴空きプラスチック棒をあらかじめ付けておき、 その先端めがけてモルタル+しっくい厚を目標としています。

窓の周りも左官仕上げ、はけっこう手間のかかる作業なんです。

問題は窓の下となります。ここには石や大理石調の樹脂(メラミン)や、ガルバリウム鋼板などいろいろ考えられるわけですが、 今のところはアルミ製の専用部材を取り付けるのがリボーンのスタイル。

最終仕上げ外壁面からの出巾は約3cmほど。

雨水が壁を濡らさないよう、汚さないよう、少し大きく出っ張らしています。

かといってあまり出っ張っても見苦しいので、このあたりがちょうどいいのかなと。

こういう商品が日本で作られていないのが残念です。

窓の大きさにもよりますが、部材のみで1窓あたり¥5,000~6,000かかります。

それでも、後でどうにもならない箇所でありますので、奮発しています。

外壁左官は非常に手間がかかります。

この分譲地では、どうも外壁左官は初めてのようです。

窯業系サイディング、樹脂サイディングが多く、一条工務店さんはタイルですが、あらかじめユニットパネルに張られた状態で運ばれてきています。みなさんあっという間に追い抜いてゆきました。リボーンの現場はなかなか足場が外れません。足場屋さんも貸し損です(笑)

なんとも古典的ではありますが、左官塗りの手づくり感、質感や表情、いってみればアナログ感がたまらなく私は好きなのです。

工期優先、生産性優先の現代にあって、この外壁仕上げ方法は完全に逆行しているとしか思えません。

しかし日本では平安時代のまだその先から、外壁にはしっくいが塗られてきています。

モルタルもしっくいも元々は石の粉。文字だけとれば化石の壁です。

いや~、プロの仕事ってのは見ていて気持ちがいいね!^^

見学会会場でその仕上がりをご覧ください(^^)/

2019.3.12 Reborn塩原  

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