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太陽集熱タンクがカジュアルテイストにマッチ

2019.04.25|Q1.0住宅
塩原真貴

ゴールデンウィーク明けの5/11,12で完成見学会を開催する千曲市の新築現場にLATENTO貯湯タンクがやってきました^^

はるばるドイツからの出張です。長府製作所やノーリツ、サンジュニアなど国産製のものもあるのになぜ? ってよく聞かれるんですが、給湯と暖房の2系統で熱交換ができ、500㍑貯湯タンクは日本製には存在しません。

加えてこのタンクの保温性が素晴らしく、日本製のそれは基本的に屋外にタンクを設置することを想定しており、 IVT社のLATENTOは必ず屋内に設置することが想定されています。

狭い日本。

こんなにでっかいタンクを家の中に置くなんてアリエナ~イ、日本人エンジニアさんはそんなところじゃないでしょうか。

補助用のボイラーと合わせると畳1枚分のスペースが必要となります。

足場が撤去されて、ベランダの壁手すりに集熱器が据わりました。

すでに不凍液は充填されてますが、×印のシートを剥がすとどんどん温度が上昇してしまいますので、 お引越し前までこの状態でいこうかと思っています。

貯湯タンク内の温度はモニターで監視できますが、 理想は60℃。80℃以上になると機械類に負荷がかかりますので不凍液が循環しないシステムです。

集熱温度は天気次第で、太陽が出る晴れの日は午前中からぐんぐん温度が上がってゆきます。

対して曇りのはそれほど上がりません。

貯湯タンクは太陽エネルギーのバッテリーだとも言えますので、2~3日曇天・雨天が続くことを考えれば、タンク内は70℃くらいあると安心です。

パネルヒーターも設置されています。

青は久しぶりに見ました。

PS社のパネルヒーターはやはりかっこいいですね。

これはYUCCA(ユッカ)と呼ばれる形状で、ちょっと金額は張りますが、こんな風に片持ちで自立するので、どうしてもパネルヒーターを設置しにくい空間で活躍します。

ユニットバスのアクセントパネル=青とコーディネートされています。

冬はTATENTOで集熱された温水がこのパネルヒーターに到達し、 つまり太陽の熱が直接放熱されることになるんです。

室内LDKはまだ全貌をお見せできませんが、なかなか凝っています。

この家はRebornの30坪規格プランをベースに、建築主さんのセンスでかなりアレンジしています。

規格プランでは間取り、柱の位置など構造に係る部分は固定させていただいていますが、内装に関してはかなり自由度があります。もちろん金額も変わってきますが、私自身は残念なことでもなんでもなくて、むしろ皆さんにアレンジしてもらって、愉しんでもらって嬉しいと感じています。

各建築主さんにこの企画プランを成長させてもらっている、という心持ちです。

照明器具もけっこう凝ってます。

そのほとんどはMさんがインターネットなどを通じて購入。

施主支給というヤツです。

工務店による家づくりではすでに当たり前になりつつある施主支給は、 納期が間に合わない、製品保証ができない、売り上げ金額が下がる、 などの理由でハウスメーカーはあまり積極的ではないと聞きます。

造り手側としては確かにそうしたリスクがあると思います。

いろいろ考えればきりがない。

お施主さんと建築業者が「いっしょに家をつくるのだ」という点で対等でないとできないことなのかもしれません。

この家には、LDに吹抜けがあります。

30坪の規格プランに1坪の吹抜けオプションを採用。

そのことがどんなに大きな決断なのか、家づくりを経験してみないと分からないかもしれません。

化粧梁はダークブラウン塗装。

合板天井には塗りつぶしホワイトを塗装しています。

吹抜には巨大なFIX窓が。このお宅は全窓が樹脂サッシ+トリプルガラスになっています。

GW期間中にすべての工事を終える算段になっています。

   2019.4.25 Reborn塩原    

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